安藤雅樹
今年もNGO訪問が行なわれました。今年のNGO訪問は従来からの古本市の収益金寄付先の検討という面に合わせて、そのNGOへの入門的なことを聞かせてもらう、という目的も合わせて持たせることがあらかじめ決まっていました。今年訪問したのはユニセフ協会と次の13のNGOです。
CFFC(フィリピンの子どもの未来のための運動)・APT・緑の地球ネットワーク・国際子ども権利センター・地球市民教育センター・多文化共生センター・JEV(海外教育協力隊)・IACOD(地域自立発展研究所)・ネグロス・キャンペーン京都・熱帯林きょうと・PHD協会・JIFH(国際飢餓対策機構)・アムネスティ・インターナショナル
今年新たに訪問することを決めたのはPHD協会・JIFH(国際飢餓対策機構)・アムネスティ・インターナショナルの3つのNGOでした。それぞれのNGOについての報告は僕がすべて行ったわけではないので、省きます。一つだけ書いておくと、APTの青木さんから「いつまでもNGO入門では困る」ということを言われたのがとても心に残っています。こちらも話を聞かせてもらう、という受け身の気持ちだけではなく、その分野についての関心・疑問と最小限の知識を持ってNGOへ行かないと、その時間は無駄になってしまうこともありえるな、と感じました。 このNGO訪問の報告書を以て、古本市収益金の寄付先を検討しました。その際に重視したのは次のことです。
(1)活動に共感でき、関係を持てるようなるようなNGOに送る
(2)有効に利用されそうなNGOに送る
(3)あまりにも規模が大きいNGOには送らない
(4)国内の活動も重視しているNGOに送る
このうち(3)については異論もあったのですが、ユニセフクラブとして寄付することが重要性を持ちそのNGOと関係を持つ上で有利になるように、などと言うような理由で検討の段階で考慮しました。
関係を持つ上での継続性と言うことを重視したこともあり、ほとんど去年送ったNGOと同じNGOに送る、という結果になりました。しかし、そうでないNGOにも一部送り、また今回は見送る、という結果になったNGOもありました。その結果12団体から9団体に減り、毎年送るNGOが減る、ということになりました。
寄付先は次の通りです。
(単位は全て円)
昨年訪問 昨年寄付 今年訪問 今年寄付 国連UNICEF ● 60,000 ● 80,000 日本ユニセフ協会 ○ 60,000 ○ CFFC ○ 60,000 ○ 80,000 京都YWCA・APT ○ 60,000 ○ 80,000 緑の地球ネットワーク ○ 60,000 ○ 国際子ども権利センター ○ 60,000 ○ 80,000 多文化共生センター ○ 60,000 ○ 80,000 JEV ○ 60,000 ○ 80,000 IACOD ○ 60,000 ○ 80,000 パレスチナ子供のキャンペーン 60,000 ネグロス・キャンペーン ● 60,000 ● 80,000 ネグロス・キャンペーン京都 ○ 18,000 ○ 熱帯林きょうと ○ ○ エクパット関西 ○ PHD協会 ○ 80,000 JIFH ○ アムネスティ ○ 地球市民教育センター ○ プール金 20.000 82,860 ワールドビジョンジャパン 60,000 計 698,000 862,860 注)●は他のNGOなどに訪問したことで訪問したことにした団体です。
プール金は去年はインドのゴタバリの地震に支援しました。今年は既に北朝鮮の食糧不足に対してワールド・ビジョン・ジャパンを通して6万円の支援を行ないました。
この中でユニセフ協会や緑の地球ネットワーク、JIFHについては送るかどうかについて議論がありました。ユニセフ協会についてはこれまでは協力事業部に属していたためということもあり、寄付していたのですが、この春から学校事業部に移行したため、国連UNICEFとあわせて1口ということで送ることになりました。緑の地球ネットワークは国内の活動を重視していないことや、植林活動についての疑問などから、またJIFHは規模が大きく、国内の活動があまりなされていないことなどから今回は見送られました。
(あんどう まさき / 1997年古本市担当)