2001年12月10日
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東京都教育長殿
東京都教育委員会委員長殿
都立図書館の充実と東京の図書館資料の
共同保存・共同利用政策を!(要望)
図書館問題研究会
委員長 川越峰子
私たち図書館問題研究会は、住民のくらしやしごとに役立つ図書館の発展を願う個人加入の団体です。このたび、都立図書館再編の構想が打ち出されていますが、図書館を局から部にする、多摩図書館所蔵の複本を整理する、と言ったことを聞いており、危惧を覚えています。今後の東京の図書館の発展のために、下記の点を要望いたします。
1 「自己責任」の時代に、必要な情報を収集するための図書館は不可欠の存在となります。都民の生活や仕事の自立をバックアップする都立図書館組織と都立図書館資料の充実・強化を図ってください。都立図書館は局として存続してください。
2 経済の停滞の中で、根本的な活力を生み出す政策が求められています。日本のビジネス・センターである東京にふさわしいビジネス支援を都立図書館として実施できるよう条件と体制の整備を行ってください。とくに、現日比谷図書館について、ビジネス支援図書館として整備することを検討してください。
3 市区町村も含めた図書館資料の有効活用ができるよう、東京都として図書館資料の共同保存・共同利用政策を打ち出し、共同保存庫(デポジット・ライブラリー)等の設置を検討してください。
4 協力貸出し事業、レファレンス・サービス、図書館未整備地域への補完サービスといった都立図書館の複数の機能を果たすことができるように、必要な複本は確保してください。
以上