地域図書館の運営についての陳情

 <陳情の趣旨>

1 地域図書館の窓口等の民間委託はやめてください

2 地域図書館の窓口でも、読書相談、資料相談に応えてくれる職員を配置

 してください

 <陳情者>

   住 所

   氏 名  千 葉 治 ほか15名

  平成15年  月  日

足立区議会議長  鈴木 進 様

 

  地域図書館の運営についての陳情

 足立区では平成15年度に地域図書館の一部(梅田・舎人・保塚)の窓口等を民間委託する計画と聞いております。平成13年7月18日から施行された「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」(以下「望ましい基準」と略します)では、ご存知のように、サービス指標の設定と自己評価や専門的職員確保の重要性について述べています。窓口等の業務を外部委託することは、この「望ましい基準」の示す図書館の姿とは合致せず、円滑な運営も妨げる恐れがあります。現実に、民間委託を行っている自治体では不祥事もおきており、慎重な検討が必要です。私どもは、足立区立図書館の正しい発展を願い、次のことを陳情いたします。

 <陳情の趣旨>

1 地域図書館の窓口等の民間委託はやめてください

2 地域図書館の窓口でも、読書相談、資料相談に応えてくれる職員を配置

 してください

 <陳情の理由> 

1 窓口等の民間委託は、収集から提供までの一連の業務の流れを寸断し、円

 滑な図書館運営を妨げます。委託された民間会社の社員には、区職員が直接

 指揮することはできないため、個別に指示・指導ができず、意思の疎通やこ

 まやかなサービスがしづらく、運営の一体化もはかれません。また、想定さ

 れている委託契約には違法の疑いがあります。

2 窓口等の民間委託は、私ども区民のプライバシーを保護しきれない恐れがあります。現実に他区では委託先職員による個人データの不正使用事件が起きており、同様の委託を行うなら安心して図書館を利用することができなくなります。

3 外部委託ではなく、区直接雇用の職員、司書非常勤、臨時職員による運営であれば、地域図書館長以下、一体的な館運営がはかれますし、中央図書館長のもと、区内図書館システムの一体性も損なわれることなく、図書館の発展が期待できます。

4 委託は、情熱をもって働いている司書非常勤職員や臨時職員を解雇することにつながります。現在勤務している職員を解雇することは、これまでの経験や技術の蓄積を足立区の図書館が失うことであり、私ども区民にとっても損失です。また、外部委託に費やす経費をかけるなら、現在数以上に司書非常勤職員を雇用することが可能とも聞き及んでいます。

5 図書館の仕事に情熱をもっている司書非常勤職員や臨時職員の経験をいかすことが、効率的でよいサービスを行うことにつながります。新たに雇用することになる司書非常勤職員等の場合も、経験を積み重ねるにしたがい、大きな力となり、図書館発展に寄与します。

6 中央図書館には図書案内の窓口があり、司書の方によって、私どものしらべものの相談の解決に努力してくれています。地域図書館の窓口にも司書を配置して、身近な館でも読書やしらべものの相談に応えてくれる体制をつくってください。

7 職員配置について、「望ましい基準」でも、「教育委員会は、公立図書館における専門的職員の配置の重要性に鑑み、その積極的な採用及び処遇改善に努めるとともに」「専門的なサービスを実施するに足る必要な数の専門的職員を確保するものとする」としています。

8 現在の司書非常勤職員・臨時職員による運営のほうが、民間委託をするよりも経費がかかりません。運営面・経費面双方から見て、区民サービスの維持向上、図書館の発展をはかれるのは、民間委託ではありません。

   地域図書館の運営についての陳情

 <陳情の趣旨>

1 地域図書館の窓口等の民間委託はやめてください

2 地域図書館の窓口でも、読書相談、資料相談に応えてくれる職員を配置

 してください
氏名 住所
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     

  平成15年  月  日

足立区議会議長 鈴 木 進 様