公共図書館職務一覧表2000年版(案) 2 奉仕的業務

公共図書館職務一覧表2000年版(案) 2 奉仕的業務
      項目 解説・コメント
2.奉仕的業務        
  (1)サービスの総合計画      
      サービス計画を企画・立案 すべてのサービスに関わる計画を指す。ただし、「子どもへのサービス」「YAサービス」「障害者サービス」「高齢者サービス」「病院へのサービス」「刑務所へのサービス」「多文化サービス」については、各論でも「サービス方針」に触れている。
      各サービス計画の調整  
      マニュアルを作成・変更  
      サービス内容の点検・評価 立案され実行された計画を、客観的基準に基き点検・評価する作業。
      統計の評価・利用  
      サービス監理 各サービスが計画に基づいて遂行されているかどうか監理する。
      勤務ローテーションの管理 カウンター表の作成。
      資料の物流計画 システム内の施設間の物流計画。(図書館類似施設がシステムに含まれる場合もある)
      図書館類似施設との連絡・調整 運営についての協議を行う。合同の行事を計画したり、同じような企画が同時期に重ならないよう調整する業務も含まれる。
      図書館類似施設への支援 資料購入についてのアドバイス、選定ツールの提供など。
         
  (2)フロアー管理     快適な利用ができるよう、フロアー全体の管理をする。
      総合インフォメーション フロアーにいる利用者に対する案内など。
      カウンターの総合調整 カウンターの業務がスムーズに行えるように、利用者を振り分けたり、人手の足りないカウンターのフォローに入るなどする。
      空調の調節  
      BGMの音量調節  
      置き引き等の防止  
         
  (3)登録      
      登録要件の検討・決定  
      図書館の理念の説明 新規登録者に対して図書館はどういう施設かを説明する。
      利用ガイダンス サービスの説明、館内案内など。
      利用者の登録を受付、貸出券を交付。 利用者の登録を受付けたり、貸出券を交付(再交付も含む)する業務。
         
  (4)貸出返却等      
      貸出のための規則、規定、マニュアルを作成。 貸出期間や制限冊数などの規則・規定等を決める作業。また、カウンターマニュアル等を作成する作業。
      規則・規定を解釈。 図書館の原則に基づくイレギュラーな案件の処理。また、自館の規則・規定を求めに応じて説明する業務。
      閲覧・貸出および利用者登録の記録方式を決定。 どのような書式や方法で行うのか、またなにに記録するか等を定める。
      事故本の受付・処理方法を決定。 紛失・汚破損した資料の受付と、現物弁償なのか現金にするのか等処理方法を決める。
      督促方式・計画を決定。  
      資料の貸出処理 貸出の作業そのものを指す。貸出時に行う資料相談やレファレンスはそれぞれのサービスとして扱う。
      資料の返却処理 返却の作業そのものを指す。貸出時に行う資料相談やレファレンスはそれぞれのサービスとして扱う。
      自動貸出・返却機の使用方法を説明  
      BDS作動時の対応 BDS作動時、利用者との対応など。
      カウンター物品管理・カウンターの整理 カウンターや、カウンターで使用する物品を使いやすいように整理・管理する業務。
      視聴覚資料の館内での利用処理 館内視聴希望者の受付、機器のセットなどの業務。
      開館・閉館準備 開館するために行う業務。カレンダーの交換、筆記用具の整理など。
      返却ポストの整理 返却ポスト内の本を処理する。
      督促リストと書架を照合  
      督促状の封入・発送作業・督促の電話  
      督促への利用者の苦情へ回答  
         
  (5)リクエスト・予約      
      リクエスト・予約のための規則と規定を作成すること。 リクエスト・予約の方法、書式、取り扱い基準などを定める業務。
      リクエスト方式、受付仕様を決定すること。  
      リクエスト・予約の受付・調査・処理方法を決定すること。  
      資料相談・レファレンスが必要なリクエスト・予約の処理をすること。  
      相互協力の依頼・回答・調整をすること。  
      相互協力の組織化・調整をすること。  
      用意済みの利用者へ連絡すること。 用意できた資料を利用者に連絡する業務。
      ルーティンとしてのリクエスト・予約の処理をすること。  
      リクエスト・予約の取消しを受付、処理すること。  
      定型化した都道府県立、市区町村立、国立国会図書館等へ依頼すること。 電算・FAX等手段は問わない。
      「WANTED」等へ入力すること。 他館から借用依頼のあった資料を探索したり、梱包し発送する業務。
      他館依頼資料の抜き取り、梱包発送作業をすること。  
         
  (6)資料相談      
      資料相談方針の決定 資料相談をどこでどのような体制で行うか等を定める。
      書架案内 図書館にある部屋とその機能の説明、および図書館に所蔵する資料や配架位置などの説明。
      読書ガイダンスの実施 読書に必要な情報を利用者にガイダンスする。
      資料の利用案内  
      文献探索方法の助言  
      目録の使用に関する援助(カード・OPAC等) 目録の使い方、目録で見つけた資料の探し方等の援助を行う。
      関心分野の資料の紹介 利用者が関心を持っている分野や関係分野の資料を紹介する。
      利用者の資料選択の援助 利用者が資料を選ぶ際、その手助けや手助けとなる情報を提供する。
      利用者に対する個別的資料相談 一般的な情報提供ではなく、個人に合わせたオーダーメードな資料相談。
         
      グループ活動の援助 各種サークル等の要望に応じて、ブックトーク等を行う。
      著者・出版社・書店等に関する情報の提供 司書としてあるいは図書館として持っている著者や出版社や書店などの情報を提供する。
      求めに応じた各種書誌やリスト等の作成 求めに応じ、書誌やリスト等の作成を行う。
      常時作成するリスト  
      新着リストの作成  
      ベストリーダー等利用情報資料の作成・提示 OPACまたはホームページへの出力を含む。
      資料展示 季節ごとの展示や今話題になっているテーマでの展示、また地域に密着した資料の展示などを指す。
      簡易な書架案内  
         
  (7)レファレンスサービス      
      レファレンス方針の決定 レファレンスに関しサービスの基本的方針を決める。
      レファレンス記録方式の決定 レファレンスの記録方式を決める業務。
    【直接サービス】    
      レファレンス・インタビュー  
      文書・電話、FAX、電子メール等によるレファレンス  
      質問に基づく事項調査 主に事項に関する調査を行う業務。
      質問に基づく文献調査 主に文献に関する調査を行う業務。
      調査結果の回答  
      案内紹介サービス 文献、情報の要求に対して、その分野の専門家、専門機関、社会サービス機関や行政組織等に照会して情報を入手して提供したり、それらを紹介し、問題解決を支援する活動。
      書誌の検索等簡単な業務 コンピュータや「書籍総目録」等を使って、短時間で調べられる内容のもの。
         
    【間接サービス】    
      レファレンス記録の作成 実際の記録を行う業務。
      他機関へのレファレンス依頼 都道府県立図書館、国立国会図書館等。
      インターネットを使った情報検索・レファレンスの依頼 インターネットを使って情報を検索したり、メールや掲示板を使ったレファレンスの依頼、あるいは図書館員が共同で運営する共同レファレンスの場に依頼する。
      レファレンス用書誌の作成 自館でレファレンスのために書誌を作成する業務。
      レファレンス事例集の作成  
      索引類の作成 新聞・雑誌に関する物は別項。
      インフォメーション・ファイルの編集、チェック、更新 パンフレット・リーフレット、新聞切り抜き等レファレンスに役立つ資料のファイリング。
      レファレンス統計の分析  
      文書・電話、FAX、電子メール等の仕分け  
      インフォメーション・ファイルの作成、仕分け  
      レファレンス統計の作成 方針に沿って、レファレンス記録等から統計資料を作成する業務。
         
  (8)子どもへのサービス      
      子どもへのサービス方針の決定 子どもへのサービスの基本的方針を決める。
      資料の収集・提供 サービス方針に基き、子ども向け資料の収集と提供を行う。
      利用案内 サービス方針に基き、子ども向け利用案内の作成を行う。
      読書案内 サービス方針に基き、子ども向け読書案内を行う。調べ学習や学習指導要領などの知識も必要。
      宿題支援  
      レファレンス  
      お話し会等各種子供向け行事の企画・運営 映画会、人形劇、探検隊等、対象を主として子どもに置いた行事を指す。
      ブックリストの作成 特定テーマでのブックリストなどを作成する業務。
      ディスプレイ等の企画 児童コーナーや各種行事のためのディスプレイの企画を行う。
      チラシ・ポスター等の企画 各種行事や利用促進のためのチラシ・ポスター等の企画を行う。
      幼稚園・保育所・小学校との連携・調整・協力・支援 お話し会の出前や図書館利用のガイダンスなどを小学校等と連携して行う。先生に対する読書案内等も行う。また、日常的な連絡・調整も含む。
      学校図書館との連携  
      ディスプレイ等美術的作業 企画に基き、作成作業を行う。
      チラシ・ポスター等の作成 企画に基き、作成作業を行う。
      刊行物の印刷・配布  
         
  (9)ヤングアダルトサービス      
    【ヤングアダルトサービス政策】    
      サービス方針の決定 ヤングアダルトへのサービスの基本的方針を定める。
      予算執行計画の策定 サービスに必要な予算計画を立てる。
      サービスの評価 定期的にサービスの評価を行い、効果を確認し、次の政策につなげる。
      ヤングアダルトについての情報収集 サービス対象について情報収集し、要求を把握する。
         
    【情報・資料の収集、提供】    
      資料の収集・提供 サービス方針に基づき、コレクションの構築と提供を行う。
      情報の整備・提供 サービス方針に基づき、必要な情報を収集・整備し、提供する。
         
    【プログラム】    
      プログラムの企画・運営 ヤングアダルトのニーズを捉えた行事、特集、イベント等のプログラムの企画を行う。即興的なプログラムも含まれる。
         
    【読書相談】    
      宿題・学習支援 ヤングアダルトが学習に必要な情報を集めるための支援を行う。
      読書案内 ヤングアダルトが必要とする資料の情報を収集し、読書案内を行う。
      利用者教育  
         
    【広報活動】    
      広報計画 マーケティングに基づき、効果的な広報方法を決定する(ブックリスト、イベント情報等の配布場所など)。
      利用案内 ヤングアダルト向け利用案内の作成を行う。
      ブックリスト 特定テーマに添ったブックリストの作成を行う。
      広報誌の企画・編集 各種プログラムや資料情報、ヤングアダルトのコミュニケーションのための刊行物について企画・編集を行う。
      チラシ・ポスター等の企画・編集 各種プログラム、利用促進のためのチラシ等の企画・編集を行う。
      ディスプレイ等の企画 YAコーナーや各種プログラムのためのディスプレイの企画を行う。
      ディスプレイ等美術的作業 企画に基き、作成作業を行う。
      刊行物の印刷、配布 企画に基づき各種刊行物を作成、配布、掲示する。
         
    【他の地域機関との連携】    
      学校(図書館)との連携 図書館利用のガイダンス、サービス協力などを連携して行う。
      その他の機関との連携 ヤングアダルトがいる機関と、サービスを行う必要に応じて連携を行う。
      ボランティアの組織化 サービス対象となるヤングアダルト自身による自主管理を援助する。
         
  (10)高齢者サービス      
      高齢者サービス方針の決定 高齢者向けサービスについての情報収集やそれをもとにした方針の決定などを行う。
      資料の収集・提供 高齢者に適した資料を収集し提供する。
      利用案内 高齢者の社会状況、身体的特性、心理状況等を踏まえ利用案内を行なう。
      読書案内 高齢者の社会状況、身体的特性、心理状況等を踏まえ資料案内を行なう。
      関係団体との連絡・調整 老人ホーム等。
      家庭配本サービス 図書館に来ることができない利用者に資料を届けるサービス。図書館職員が直接届ける方法と、業者に委託する場合がある。職員が訪問する方式では、その場でレファレンスや読書相談なども行なわれる。
      補助用品の備え付け 拡大鏡、ルーペ等。
         
  (11)多文化サービス     多文化サービスとは、日本の主流文化とは異なる文化や文化的背景を持つ人々へのサービスを指す。
      サービス方針の決定 多文化サービスについて、地域の実情に応じて、サービス方針の決定などを行う。
      想定される利用者についての情報収集 地域内の異文化コミュニティに関する情報や、日本の主流文化とは異なる文化や多様な文化的背景を持つ人々の現状や図書館ニーズ等を把握する。
      利用案内 サービスエリアの居住者の望む言語や、わかりやすい日本語で書いた利用案内を作成する。
      読書案内 サービスエリアの居住者の望む言語や、日本語で案内したり、地域に住むサービス対象者の文化に合わせた読書案内を行う。
      ブックリストの作成 サービスエリアの居住者の望む言語や、日本語で書いたブックリストを作成する。
      ディスプレイ等の企画 サービス方針に基き、多様な文化を体現するようなディスプレイを企画する。
      チラシ・ポスター等の企画 サービス方針に基いて、チラシ・ポスターの作成を企画する。
      日本の主流文化とは異なる文化や文化的背景を持つ人々のための資料の収集提供 日本語を母語としない人々に、彼等が必要とする資料を収集提供する。・母語など彼等が理解する言語で書かれた、楽しみのための資料・母語など彼等が理解する言語で書かれた、日本文化を理解するための資料・母語など彼等が理解する言語および簡単な日本語で書かれた、日本で生活する上で基本的かつ不可欠な情報を載せた資料・日本語習得のための資料
      クロス・カルチュラルな資料の収集と提供と行事の企画 日本語を母語とする住民のために、地域在住の異なる文化的背景を持つ人々および、その文化を知るための資料の紹介や行事を企画する。
      多言語資料をめぐる相互協力業務 多言語資料(外国語資料)の選定・収集・整理に関わるノウハウや所蔵資料の交換を行い、多言語資料の提供能力を全体的に向上させる相互協力を目指す。
      関係団体との連絡・調整 地域内の異文化コミュニティおよびそれと関係を持つ行政機関や私的グループとの連絡・調整。
      ディスプレイ等作成 企画に基づき、作成する。
      チラシ・ポスター等の作成 企画に基づき、作成する。
         
  (12)障害者サービス(視覚障害者)      
      視覚障害者団体への図書館PR  
      視覚障害者サービス方針の決定 視覚障害者向けサービスについての情報収集やそれをもとにした方針の決定などを行う。
      視覚障害者向け資料の作成 拡大写本・音訳資料・点訳資料等を自館で作成する。あるいは、作成依頼を行う。
      視覚障害者向け資料の購入  
      視覚障害者向け資料の調査 所蔵館や各館所蔵資料の内容把握等の調査等の業務。
      視覚障害者向け資料案内 点字・録音テープ、コンピュータ等を使った資料案内の作成。
      視覚障害者向け資料の受入・整理、目録作成  
      視覚障害者向け資料の貸出  
      視覚障害者向け資料作成のマニュアル(図書館の方針)の作成  
      利用案内の作成  
      対面朗読 対面朗読には、この業務自体と、誘導ボランティアの手配、利用者と朗読者との仲介などの業務も含まれる。
      視覚障害者に対するレファレンス  
      視覚障害者用機器の情報収集  
      視覚障害者用機器導入の企画 自動朗読機、音声・文字拡大装置等。
      代行検索 利用者に代わり、OPACや業務用端末等で必要な資料や情報を検索する業務。
      音訳者、点訳者の養成の企画 音訳・点訳は特殊な技術が必要なので、図書館が主体となって養成を行なう。
      拡大写本者の養成の企画  
      ボランティア団体との連絡・調整 点字・録音資料作成団体等。
      関係団体との連絡・調整 社会福祉協議会等。
        盲人図書館等とのネットワークを構築する。
      総合目録の作成 データの提供等、ネットワークに参加し協力する。
      配本サービス 図書館に来ることができない利用者に資料を届けるサービス。図書館職員が直接届ける方法と、業者に委託する場合がある。職員が訪問する方式では、その場でレファレンスや読書相談なども行なわれる。委託する場合は、別に、職員が利用者とコミュニケーションをはかるための業務が生じる。
      視覚障害者に対するバリアフリー図書館設計と館内表示の作成  
      視覚障害者にもアクセス可能なOPACのシステム設計  
      視覚障害者向け機器の操作説明  
      点字指導  
      視覚障害者用機器に関する契約等 自動朗読機、音声・文字拡大装置等の契約事務。
      視覚障害者向け機器の管理  
      図書館までの送迎  
      著作権許諾処理  
      テープダビング作業  
      資料の借用依頼  
      郵送貸出のための梱包作業  
         
  (13)障害者サービス(聴覚障害者)      
      聴覚障害者団体への図書館PR  
      聴覚障害者サービス方針の決定 聴覚障害者向けサービスについての情報収集やそれをもとにした方針の決定などを行う。
      聴覚障害者向け資料の作成 字幕付きビデオやフィルム等を作成する。または、作成依頼を行なう。
      聴覚障害者向け資料の購入  
      聴覚障害者向け資料の受入・整理、目録作成  
      聴覚障害者向け資料の貸出  
      聴覚障害者向け資料作成のマニュアル(図書館の方針)の作成  
      利用案内の作成  
      聴覚障害者向け資料の調査 所蔵館や各館所蔵資料の内容把握等の調査。
         
      聴覚障害者向け資料案内  
      聴覚障害者用機器導入の企画 文字放送受信機、字幕・手話挿入装置等。
      関係団体との連絡・調整 社会福祉協議会等。
      専門機関とのネットワーク  
      聴覚障害者に対するバリアフリー図書館設計と館内表示の作成  
      聴覚障害者用機器に関する契約等 文字放送受信機、字幕・手話挿入装置等の契約事務。
      筆談、口話による対話 カウンターやフロアワーク等でのコミュニケーション用として。
      手話通訳者、要訳筆記者の手配  
      資料の借用依頼  
         
         
  (14)障害者サービス(内部障害者、肢体障害者等)      
      障害に対応したサービス方針の策定 各種障害者向けサービスについてそれぞれ方針の決定などを行う。
      想定される障害者についての情報収集 各種障害者に関する情報や資料の収集を行なう。
      利用案内の作成 それぞれの障害内容に合わせた利用案内を作成する。
      代行検索 利用者に代わり、OPACや業務用端末等で必要な資料や情報を検索する業務。
      各障害者用機器導入の企画 移動図書館用リフト等。
      関係団体との連絡・調整 社会福祉協議会等。
      専門機関とのネットワーク  
      宅配サービス 図書館に来ることができない利用者に資料を届けるサービス。図書館職員が直接届ける方法と、業者に委託する場合がある。職員が訪問する方式では、その場でレファレンスや読書相談なども行なわれる。
      障害者用資料の作成  
      障害者用資料の購入  
      障害者用資料の受入・整理、目録作成  
      障害者用資料の貸出  
      障害者用資料の調査  
      障害者用資料製作のマニュアル(図書館の方針)の作成  
      資料変換者の養成  
      バリアフリー図書館設計と館内表示の作成  
      肢体不自由者もアクセス可能なOPACのシステム設計  
      各障害者用機器に関する契約等 移動図書館用リフト等の契約事務。
      図書館までの送迎  
         
  (15)病院へのサービス      
      サービス方針の決定 病院へのサービスについての情報収集やそれをもとにした方針の決定などを行う。
      当該施設との連絡・調整 特殊な環境のため、十分な打ち合わせが必要である。
      資料の選定 施設によっては許可されない資料や不適切な資料が存在するので、慎重に選定を行なう。
      資料の消毒 易感染性患者への感染防止のため。
      運営要綱について文書での交換 相互理解と誤解のない運営を行うため。
         
  (16)刑務所へのサービス      
      サービス方針の決定 刑務所へのサービスについての情報収集やそれをもとにした方針の決定などを行う。
      当該施設との連絡・調整 特殊な環境のため、十分な打ち合わせが必要である。
      資料の選定 施設によっては許可されない資料や不適切な資料が存在するので、慎重に選定を行なう。
      運営要綱について文書での交換 相互理解と誤解のない運営を行うため。
         
  (17)自動車図書館     自動車図書館の運営は、サービス計画の中で全域サービスの一部として策定する。
        ・改造した自動車に図書資料を積載して貸出を行う業務。実体としての貸出対象は
        個人と団体・グループがあるが、団体等は別項で扱うためここでは個人貸出のみ
        を想定している。いわゆる病院・施設等へのアウトリーチサービスも同様とする。 
      サービス方針の決定  
      巡回場所の設定・変更 全域サービスの視点から効果的な地域を考慮して巡回場所を決める作業。
      巡回経路の調査 巡回時間帯、他の巡回コースとの関係、往復の経路、所要時間、効果的なPR方法等を考慮した調査。
      巡回場所の調査 駐車場所としての利用しやすさ、利用数の予測、安全性、管理者の使用許可の取得方法等の確認。
      巡回経路の決定 ロケーション結果の具体化。設定・変更に伴う交渉その他の実作業。
      巡回計画の作成のための調査 利用数の予測、実態の調査・分析
      巡回計画の立案 調査の結果をもとに年間の巡回日時や頻度を設定する。
      乗車人員数の決定 調査の結果をもとに乗車人員数を決定する。
      PR作業の企画 全域サービスにおける自動車図書館の役割・機能の広報計画立案と実施。・利用方法の案内おとび巡回予定等の周知等広報作業。
         
      資料の選定 自動車図書館としての収集方針および利用状況を分析し、積載量を考慮した集書業務。
      館内での作業 出動していないとき館内で行う業務。
      (1)登録、貸出・返却数等の統計・分析作業。  
      (2)予約・リクエストの処理作業。  
      (3)書庫の書架整理を含む蔵書管理。  
      巡回業務 出動中および出動に伴う業務。
      積載資料の選定 巡回場所の利用傾向を考慮し、資料を選定する。
      利用案内 新規登録者に対して利用方法を説明する。
      資料相談  
      巡回経路管理 巡回経路や駐車場所の安全等の確認および交渉。
      車両の設計・製作 全域サービスを考慮した自動車図書館車両の規模・機能の具体化作業。
        (1)製作計画概要の立案。
        (2)製作仕様書の作成(関係資料による調査・見学を含む)。
        (3)補助金等の調査、予算作成・計上。
        (4)製作業者の決定および折衝。
        (5)検査・納入までの作業。
         
      出動に伴う作業 出動および出動前後の作業。
      データ処理作業 出動前の予約データおよび帰館後の貸出・返却データ処理作業。
      予約図書の積載  
      配架 選定した資料を書棚に積載する。
      巡回 車両の運転業務。
      書架整理その他 返本・書棚整理。
      登録 貸出券の発行。
      資料の貸出作業  
      資料の返却作業  
      各種備品や事務用品の積載・格納 テント・雨具、机、箱類、その他。
      車両整備 日常の清掃・点検・整備、給油その他。
        車検、その他車両の保守に関する事務。
      巡回予定表等の作成 巡回予定表、カレンダー、期限票等次回巡回表の作成。
      PR資料の作成  
      書庫の書架整理  
      運転のトレーニング 運転の専門職ではない職員が運転する場合。
         
  (18)団体貸出      
      団体への支援 読書サークルや文庫等団体・施設との連絡・調整、意思疎通および資料相談・読書案内を指す。
      年間巡回配本計画の策定 文庫等への配本を行っている場合その年間計画を策定する業務。
      登録  
      貸出・返却処理  
      配本・運搬 実際に資料を文庫等へ運搬する業務。
      配本車手配 自館に適当な車がない場合、定期的に配本用の車両を借用するための手続きを行う業務。

ページの作成者: 図書館問題研究会職員問題委員会 日付: 2000年9月15日.