第54回図書館問題研究会全国大会メッセージ集

 これは大会を開催するにあたり各政党や図書館関係団体にメッセージ依頼をし、回答をいただいたものを到着順(政党・図書館関係団体)に掲載したもので す。



図書館問題研究会第54回全国大会おめでとうございます

 図書館を取り巻く状況はますます厳しいものになってきています。利用者からの図書館への要求や期待は高まる一方です。8分科会それぞれで、参加する皆さ んの熱心で活発な討議がなされることを期待します。みのり多い大会となりますよう、心からお祈り申し上げます。
 子どもたちをはじめとして、図書館を利用するひとりひとりの人にとってのよりよい図書館サービスを目指し、ともに手を携え、活動を進めていきましょう。
  
2007年6月
児童図書館研究会



図書館問題研究会第54回全国大会へのメッセージ

 第54回全国大会の開催おめでとうございます。
 図書館の充実・発展のために努力されている貴会の活動に敬意を表しますとともに、日頃より親子読書地域文庫全国連絡会の活動にご理解・ご協力をいただい ていることに感謝申し上げます。
 私たちは“すべての子どもに読書のよろこびを”と願って、地域や学校などで子どもたちとともに本の世界を楽しむ手立てを模索しながら、環境の整備を願 い、活動してまいりました。
近年、子どもの読書環境はもとより、育ちゆく環境の劣悪化が問題となっています。知の領域にある図書館の役割はますます重要なものとなることと思います。 実際には、図書館の資料費削減、委託問題、人的配置の不備、専門性の軽視等、状況は悪くなってきていますが、子どもたちが平等に教育を受ける権利さえ危う くなっている現状を考える時、文化の担い手として、図書館に期待するものがますます大きくなってきています。
 ぜひ、この大会において論議を深め、充実した、みのり多い大会となりますよう、祈念いたします。

2007年7月8日
親子読書地域文庫全国連絡会



 図書館問題研究会第五十四回全国大会のご開催おめでとうございます。
「継続は力なり、愛は持続なり」と申します。図書館の発展へ捧げる皆さまの強いご意志と、大きな情熱によって、栄えある今日の五十四回目の大会を迎えられ ることが出来たのだと存じます。
読書は人間形成に大きな役割を果たしています。異文化への理解、他者への思いやり、論理的に物事を組み立てる力、そして正しい価値観や判断力を養うのに欠 かせない重要な要素です。その意味で、私は、未来を担う子どもたちが読書しやすい環境をつくることができるよう「子ども読書活動推進法」の制定に尽力して まいりました。学校での「朝の読書運動」や、家庭、地域での「読み聞かせ」などの運動が全国に広がり、読書がもたらす喜びの声が多く聞こえるようになって きました。今後も国政の場で、学校図書館の整備など、読書をしやすい環境をつくるため取り組んでいきます。
 皆さま方の情熱溢れる活動が、子どもたちの豊かな人間形成に、そしてひいては、日本の未来を拓くことにつながるものと信じています。
 ここにいらっしゃる皆さまのますますのご活躍とご健康を心よりお祈り申し上げます。

文部科学副大臣
衆議院議員
池坊保子



図書館問題研究会第54回全国大会へのメッセージ

 図書館問題研究会第54回全国大会の開催おめでとうございます。
 図書館の充実・発展のために取り組んでおられる貴会の活動に敬意を表するとともに、日頃より学校図書館問題研究会の活動にご理解とご協力をいただいてい ることに感謝申し上げます。
 さて、昨年12月に教育基本法「改正」法案が成立し、公布・施行されました。これによって、画一的な価値観の押しつけや資料の収集及び提供に対する規制 が、現実の問題として起こってくることが心配されます。また、図書館の「官から民へ」の流れは依然として止まりません。職員の問題についても積み残された 課題は多く、図書館員の専門性について議論を深めていくことが重要になっています。
 図書館を取り巻く状況はますます厳しくなっていますが、その一方で、読書や読解力に対する関心の高まりとともに、図書館に対する注目が大きくなっている のも事実です。
 図書館が住民の暮らしの中に根付いたものになるために、いま図書館に求められていることは何なのか、そのためにはどのような施設・資料・職員・サービス が必要かについて、今大会において活発な議論が交わされ、多くの成果が得られますことを期待いたします。

学校図書館問題研究会



 図書館問題研究会第54回全国大会開催おめでとうございます。
 国会では国民投票法案、教育三法、イラク特措法延長など重要法案が強行採決を含む与党のごり押しで通過する一方、年金問題やコムスンの介護保険問題、松 岡農水大臣の自殺などさまざまな問題が噴出し、安部内閣は迷走をし始めています。
 こうしたなか私は安倍首相がすすめる教育三法、「親学」提言、「規範意識」などの問題にも取り組んでまいりました。肝心の学校図書の充実は置き去りにさ れてしまい、改悪された教育基本法が「社会教育」も対象にしていることに危機感をもちます。
 まもなく参議院選挙が始まりますが、今回の選挙で安倍政権のもくろむ9条改悪にストップをかけ、労働法制の改悪を許さず、安心して暮らせる年金問題を実 現するため、皆さんと連帯して参議院選挙に勝利したいと思います。ともに頑張りましょう。

2007年7月8日
社会民主党 衆議院議員 保坂展人



図書館問題研究会全国大会へのメッセージ


社団法人日本図書館協会
事務局長 松岡 要


 図書館問題研究会第54回全国大会開催のお祝いを申し上げます。
 貴会は、戦後の激動の歴史のなかで、一貫して図書館現場において実証的な調査研究を行なうとともに、現場の職員を中心に図書館の実践的な改革に取組みつ づけてきました。この取り組みが我が国の図書館のあり方に与えた影響は計り知れないものがあります。改めて敬意を表するものです。
全国の自治体において、厳しい財政状況により公共施設の建設が頭打ちとなっているなか、公共図書館に関しては、毎年かなりの数の新設が続いております。ま た文部科学省の調査によれば、他の公共施設に比べて大変多くの市民が利用していることが明らかになっております。このことは、市民の図書館に対するニーズ が非常に大きいことを示しており、自治体のトップが図書館を行政サービスの重点課題とすることも珍しくなくなりました。
 しかし一方では図書館を運営するための予算が充分に配分されず、サービスに必要な最低限の人員や資料さえ確保できない図書館が増えているばかりか、指定 管理者制度など、経費の削減が主たる目的となりかねない制度を図書館へ導入する自治体があらわれております。このことにより図書館サービスの質を維持する ことが困難となることが危惧されます。
またその他にも教育基本法の改変や著作権法の改正、文字・活字文化振興法に関連する社会の動き、図書館が対象となる裁判の判決など、 図書館の運営にかか わる様々な変化がめまぐるしく起きつつあります。
このような状況の変化は、私たちに対して、より良い図書館サービスを現実のものとするための図書館のあり方を検討し、さらに実現するための努力を促してい ると思います。図書館法の理念と、公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準の意義を踏まえつつ、つねに利用者とともに歩むという図書館の原則に立って、 課題に取組むことにより、新たな地平が拓かれるものと信じています。
貴会の広範な活動が、困難な課題の解決に寄与することを期待するところです。
 大会が所期の目的を達成して成功することを期待いたします。



<メッセージ>
〇図書館問題研究会全国大会おめでとうございます!
 
 図書館問題研究会全国大会の開催につきまして、心からお祝いを申しあげます。
 日頃の地道な研究会を基盤に、54回もの歴史を築かれたことに敬意を表します。
 今後のいっそうのご発展と、会員の皆様のご活躍を心より祈念してお祝いのご挨拶と
いたします。

八王子市議会議員(民主党)  姥貝荘一



メッセージ

 図書館問題研究会第54回全国大会のご盛会を心からお祝い申し上げます。
「暮らしの中に図書館を」をキャッチフレーズに地域の中で活動してこられた貴研究会に対し敬意を表します。
 図書館は、地域の情報拠点としてだけでなく、住民の居場所として、きわめて大きな役割を担ってきました。しかし、自治体財政の悪化や活字離れ風潮の中で 図書館を取り巻く状況は、厳しさを増しています。
 図書館が真に地域に根ざしていくためには、住民の様々なニーズに十分こたえ、市民のネットワーックの拠点となることを目指す以外にありません。
 今大会が、さらなる飛躍に向けた大会となりますことを祈念し、メッセージといたします。

2007年7月8日
衆議院議員   阿部知子



図書館問題研究会 様

大学図書館問題研究会事務局


 貴会の全国大会も回を重ね今年で54回目にもなるとのことで、誠に悦ばしく思います。

 今年も盛会となることと、貴会の益々の発展を、お祈りしております。



図書館問題研究会第54回全国大会へのメッセージ

 図書館問題研究会第54回全国大会の開催おめでとうございます。
 地域の情報拠点として、住民の居場所として、住民自治の重要な基盤である図書館を住民とともに守り発展させるために奮闘されている貴研究会の運動に敬意 を表しますとともに、日頃よりのご支援・ご協力に厚く御礼申しあげます。
 さて、憲法改定の露払い役としての国民投票法案が国民の多数が反対を表明するなか、衆議院に続き、参議院でも強行採決されました。地方制度の分野でも戦 後政治の総決算ともいうべき事態が生まれております。道州制の内容があわただしく議論され、戦後の政治・行政制度の根幹が揺らぐ事態となってまいりまし た。「消えた年金問題」により先送りの様相を呈してはいるものの、自民党は夏の参院選までに道州制案を提示すると言っておりました。道州の形も権能なども 定かでないうちから、基礎自治体(いまの市町村)は人口規模がほぼ20万人以上の300市に再編するとの考え方までが一人歩きしております。いま自治体 は、「夕張市」に象徴される財政のひっ迫と、その対極での東京都の予想を越えた税収増にみられるような自治体間格差と合わせて、これまでの都道府県も小さ な市町村もご破算にされかねない可能性をはらみながら、そのことと合わせて戦後私たちが築き上げてきた福祉・教育・医療などの水準を見直す作業が進むとい う事態が生まれております。私たちはこうした問題を考える時、これまで行われてきた地方制度改革である「地方分権」や「三位一体の改革」、「平成の大合併 策」が地方に何をもたらしたのか、その結果を検証しながら21世紀の地方制度のあり方を探る必要があると考え、そのための議論や学習の場を数多く設けたい と考えております。
 そのためにも、貴研究会をはじめ、関係諸団体の皆様と手をたずさえつつ、時代の要請に応えてまいりたいと思います。
 この度の全国大会における展望と成果は共同する諸団体の運動を必ずや前進させることでしょう。
 最後に、図書館問題研究会第54回全国大会での実りある討議と、貴研究会の益々のご発展を祈念申し上げ、お祝いと連帯のメッセージといたします。
 
2007年7月8日
自治体問題研究所
理事長 岡田知弘



 図書館問題研究会第54回全国大会の開催をお喜び申し上げます。
 昨年12月に教育基本法が改正され、図書館法への影響が懸念されております。こうした動きの中、図書館をめぐる状況は依然として厳しい状況が続いてお り、引き続き図書館業務の委託、指定管理者制度の導入が進められています。また、図書館の運営を支える正規職員の減、資料購入予算の削減など暮らしに役立 つ図書館を発展させることが大変困難な状況もなお続いております。一方、図書館の現場ではこうした状況の下で、住民の多様なニーズに応えるためいままで以 上に資料・情報の提供とサービスの展開が求められています。
こうした中で開かれる今大会が、全国各地の実践報告の交流と共に、多くの参加者による活発な意見交換によって、実りある大会になることを期待しておりま す。

日本図書館研究会
事務局長 西村一夫



(追加分)

メッセージ
 図書館問題研究会第54回全国大会の成功を心からお祝い申し上げます。
 図書館をめぐる状況が厳しくなる中、中央教育審議会で図書館の無料制が議論されています。
 無料制は図書館制度の根幹をなすものです。言論・思想の自由そして学習権の保障のためには情報・資料の入手が不可欠です。図書館の無料制を維持し、図書 館の充実と発展のために力をあわせましょう。

2007年7月
日本共産党 衆議院議員
石井郁子




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