チェチェン総合情報

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 CiNii Research から本文を読むことのできる論文のリスト




ロシア・チェチェン戦争の628日(カフカスの小さな国 チェチェン独立運動始末の増補版)
林克明 著/清談社Publico/2022/06/15

自由か、死か……
人口80万の小国チェチェンはいかにして大国ロシアの侵攻をはねかえしたのか? 自らの「独立と誇り」をかけたチェチェン戦士たちの1年8か月にわたる戦いに 極限まで接近した傑作ノンフィクション。

「ウクライナ侵攻の原点は第二次チェチェン戦争と言って間違いない。 侵略される側からすれば「抵抗の原点」と位置付けられるであろう。 そういう意味でチェチェンの抵抗とウクライナの抵抗は相通じるものがある。 そして、少数者が持つ抵抗の思想と文化の中に、 これからの世界の未来を照らす光のようなものを私は感じるのだ」(「はじめに」より)

増補版 プーチン政権の闇 チェチェンからウクライナまで
林克明 著/高文研/2022/05/20

 この本はもともと2007年に刊行されたもので、チェチェンだけでなく、プーチン政権によるメディアへの弾圧など、ロシア社会の抱える「闇」を、現地取材やジャーナリスト、市民の証言をもとにするどく伝えるもので、当時も話題になりました。暗殺されたジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤへの充実したインタビューや、その遺稿も収録されています。続きを読む...

非暴力という希望
青山正 著/同時代社/2022/05/12

ナワリヌイ プーチンがもっとも恐れる男の真実
ヤン・マッティ・ドルバウム、モルヴァン・ラルーエ、ベン・ノーブル 著/熊谷千寿 訳/NHK出版/2021/11/27

「チェチェン化」するロシア ポスト・プーチン論序説
真野森作 著/東洋書店新社/2021/09/01

コーカサスの紛争 ゆれ動く国家と民族
富樫耕介 著/東洋書店新社/2021/03/19

ロシア・ナショナリズムの深層
植田樹 著/彩流社/2019/02/25

チェチェン = Чеченская Республика 平和定着の挫折と紛争再発の複合的メカニズム
富樫耕介 著/明石書店/2015/12/01

暗殺国家ロシア—消されたジャーナリストを追う—
新潮文庫/福田ますみ 著/新潮社/2013/6/1

旅する対話
姜信子、ザーラ・イマーエワ 著/春風社/2013/02/01

チェチェン 廃墟に生きる戦争孤児たち
オスネ・セイエルスタッド 著/青木玲 訳/白水社/2009/09/01

チェチェン民族学序説 その倫理、規範、文化、宗教=ウェズデンゲル
ムサー・アフマードフ 著/今西昌幸 訳/高文研/2009/03/01

多様性と可能性のコーカサス 民族紛争を超えて
北海道大学スラブ研究センタースラブ・ユーラシア叢書 5
前田弘毅 編著/北海道大学出版会/2009/03/01

コーカサス 国際関係の十字路
集英社新書
廣瀬陽子 著/集英社/2008/07/17

ロシア語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記
アスキー新書
常岡浩介 著/アスキー・メディアワークス/2008/07/01

廃墟の上でダンス チェチェンの戦火を生き抜いた少女
ミラーナ・テルローヴァ 著/橘明美 訳/ポプラ社/2008/03/01

リトビネンコ暗殺
アレックス・ゴールドファーブ, マリーナ・リトビネンコ 著/加賀山卓朗 訳/早川書房/2007/06

ロシアン・ダイアリー
アンナ・ポリトコフスカヤ 著/鍛原多惠子 訳/NHK出版/2007/06/29

暗殺国家ロシア リトヴィネンコ毒殺とプーチンの野望
学研新書
寺谷ひろみ 著/学研/2007/06/08

チェチェン紛争
ユーラシア・ブックレット no.94
大富亮 著/東洋書店/2006/06/01

1994年、ロシアの軍事侵攻に始まった「チェチェン戦争」と呼ばれる長い戦い。さらに複雑な泥沼へ進もうとしているかに見えるチェチェン情勢について、現在に至る経緯と、またロシア軍に抑圧されるチェチェン人の人権状況にも肉薄。

アンドレイ・バビーツキ講演録・終わりなきチェチェン戦争、強権化に向かうロシア社会
アンドレイ・バビーツキ 著/チェチェン連絡会議/2005/10/01

アッラーの花嫁たち
ユリヤ・ユージック 著/山咲華 訳/WAVE出版/2005/09/25

チェチェン
文庫クセジュ
パトリック・ブリュノー、ヴィアチェスラフ・アヴュツキー 著
萩谷良 訳/白水社/2005/08/01

チェチェンの呪縛 紛争の淵源を読み解く
横村出 著/岩波書店/2005/07/01

プーチニズム
アンナ・ポリトコフスカヤ 著/鍛原多惠子 訳/NHK出版/2005/06/25

チェチェンやめられない戦争
アンナ・ポリトコフスカヤ 著/三浦みどり 訳/日本放送出版協会/2004/08/01

誰も立ち入ることのできないチェチェンに、一人の女性ジャーナリストが分け入る。初めは新聞社の取材記者として、そして、いつしか真の告発者として、チェチェンの人々の声を、世界に伝え始めた。第二次チェチェン戦争報道の第一人者、ポリトコフスカヤによる圧巻のルポルタージュ、ついに日本で刊行!

誓い チェチェンの戦火を生きたひとりの医師の物語
ハッサン・バイエフ 著/天野隆司 訳/アスペクト/2004/06/01

「私は第一次戦争のとき何度もチェチェンに行ったが、病院を訪ねるのは気が重かった。悲惨な光景を前に私が無力感で呆然としている時、この本の著者である医師バイエフは知恵を尽くし、黙々と負傷者の治療にあたっていたのだろう。チェチェンの男は強くなければならない。義理人情に厚く、稼ぎがよくなければならない。男の道まっしぐらだ。この本を読んで、ぜひチェチェン民族の生き方と出会ってほしい」(林京子による書評



チェチェン大戦争の真実 イスラムのターバンと剣
植田樹 著/日新報道/2004/05/01

ごく当然なことにも関わらず忘れられがちな前提、「現在のチェチェン戦争だけをいかに詳細に研究しても、この紛争の本質を掴むことはできない」という視点から、数世紀の紛争の歴史を綿密に読み込んだ異色の一冊。チェチェン共和国という名を初めて耳にした頃から、ついに10年が過ぎようという今日になって、私たちは抵抗する人々の歴史的な姿を知り始めた。



チェチェン屈せざる人びと
岩波フォト・ドキュメンタリー世界の戦場から
林克明 著/岩波書店/2004/04/01

「それじゃ、また」 まるで明日にでも再会するかのようにアスランと別れた。今は、いつか会えることを祈るだけである・・・鮮明な写真でチェチェンの姿を知る、初の写真集。

チェチェンで何が起こっているのか
林克明、大富亮 著/高文研/2004/03/01

 ジャーナリスト・林克明と、チェチェンニュース編集兼発行人の大富による、チェチェン問題についての入門書。チェチェン戦争は歴史上どう位置付けられるのか、闇から闇に葬られようとしているモスクワ劇場占拠事件の真相は、そして、チェチェン人とは何者なのか。刊行の辞のようなものも。

モスクワ劇場占拠事件 : 世界を恐怖で揺るがした4日間
タチアーナ・ポポーヴァ 著/鈴木玲子、山内聡子 訳/小学館 /2003/11/01

ロシア・CIS南部の動乱 : 岐路に立つプーチン政権の試練
徳永晴美 著/清水弘文堂書房/2003/02/01

チェチェン知られざる戦争
市民平和基金/2000

カフカスの小さな国 チェチェン独立運動始末
林克明 著/小学館 1997/05/01
「ロシア・チェチェン戦争の628日」として復刊。

コーカサスの金色の雲
プリスターフキン・アナトーリイ・イグナーチエヴィチ 著/三浦みどり 訳/群像社/1995/06/01

 第2次大戦末、強制移住で人の気配が消えたチェチェンの村に来たモスクワの孤児たち。双子のサーシカとコーリカは、母親代わりとなったレギーナ先生と、短くも幸福な時間を過ごすが、一方で奪われた土地を取り返そうとするチェチェンのレジスタンスが出没し、ロシア人たちを脅かし始めるが・・・。ロシアとチェチェンの子どもたちの物語。

天に轟け地に潤せ
寺沢潤世 著/地湧社/1996

映像作品

春になったら/子どもの物語にあらず

チェチェンとアゼルバイジャンで制作されたアニメーションとドキュメンタリー・ビデオ。第2次チェチェン戦争で難民となった4歳から12歳まで15人の子どもたちが自らが体験した爆撃、肉親の死、兵士の略奪、辛い逃避行を証言する。現代の植民地戦争の全てを見た子どもたちは、今、何を考え、何を夢みるのか?チェチェンを代表する女性ジャーナリストの細やかな視線が、見る者の胸を突く。日本語字幕。

●著/ティムール・オズダミール/ザーラ・イマーエワ