<電磁波過敏症についての意見>

 前の投稿者は医師の立場で私見と断っていますが、ES(電磁波過敏症)は神経症の一種である、と断定しES症状と不定愁訴を同等に捉えています。したがって対処法も同等に扱っています。
 私は2000年11月、突然ESを発症し、以来苦しんでいます。その立場からするとこのような断定は本当に残念です。もちろんそのような神経症の患者さんもいるのかもしれないという予想はできます。ただ私の体験からはそれだけではないと思っています。  私の場合は、激しい症状で突然眠りから覚め、その原因が冷蔵庫のモ−タ−と連動していることが気づいたことから、その約1年前に家の真横に携帯電話中継アンテナが建ってからいろいろ思い当ることに気づきました。私の家が2階にあり、かつ、アンテナから10メ−トルと至近なため、家全体が携帯中継アンテナの影響にスッポリ入る位置関係です。もともと私はアレルギ−体質ですが高齢での妊娠・出産で化学物質過敏症状(CS)がどんどん悪化しました。しかしそれも子供が1歳半を過ぎた頃私も落ち着いてきてやっと元々の生活に戻れ、もう一人なんとか子供を産めるかもしれないと思っていた時期に何故か不眠が続くようになり、また体力が落ちてきてそれがES(電磁波過敏症)発症だとピンときて初めて携帯中継アンテナと私のES症状が関連していることに気づきました。
 以来、携帯基地局アンテナの電磁波の恐ろしさを感じ続けています。その後症状は日々加速的に悪化しついにその家を出ざるを得ない位になりました。私の性格やそこに至る経緯からして神経症とは明らかに異なると思っています。ただし「電磁波が心身に大きな関 連がある」ことに異論はありません。
 ES発症から2ヵ月間、逃げようにも近所には携帯アンテナが林立し、高圧送電線も張り巡らされいるため引っ越し先はなかなか見つからす家から車で5〜6時間も離れた友人の所に避難させてもらいました。24時間気が狂いそうな状態だったため体力的にも衰弱しきっていたことからはようやく逃れることができました。しかしあまりにも体力、気力が衰弱したこともあって電磁波だけでなく低周波音や波動(マイナスイオンなど)も感知し頭痛・吐き気・不眠になり安住の場所がありません。昨年4月、やっと友人宅よりもずっと電磁波等の影響が少ない家を見つけたと思って引っ越し静養できていたのも束の間、10月〜11月の2ヵ月間、200メ−トル先の小麦加工場の稼働で不調になり動けなくなりました。ES発症以来、友人宅や農家の古い空家など点々としている間に、症状のひどさ・つらさのため体力も精神力も限界になり、胸痛・胸苦しさ・吐き気を伴う頭痛の時は、心筋梗塞やクモ膜下出血の不安を感じ、病院に行くこともできず、このまま死ぬのではないかと思ったほどです。
 3歳になったばかりの息子も食物アレルギ−やCSがひどく、すべて手作りの食事でなければならず本当に悲惨です。私は看護婦として14年間働いており、カウンセリングの勉強もしてきた経験もあり友人に恵まれ励まされそれなりに対処して来れました。いつも思 うのですが「私のような症状は電磁波が原因だとわかる人は少ないのではないか。原因がわからずに病院で診察受け“異常なし”と医師に言われ次々と病院を変え最後は精神科に回されるにちがいない」とか「私は現代病の最先端をいっているためその症状は未解明で 自分しかわからないのだ」と受けとめています。一方で、元々アレルギ−でCSのため生活も食生活も質素だったのでこれまで死なないで済んだのかもしれないとも思います。
 ES症状はつらくどうしょうもないし、周囲にもわかってもらいづらいため欝状態に近くなるのも事実ですが、間違いなく電磁波発生源による症状で発生源がなくなると症状も出なくなります。だからこそ、電磁波が与える身体や免疫機構に与える影響と考えられて いる症状を神経症と混同させないことがESの回復への第一歩となるのではないでしょうか。私のようなES症状はまだ少ないかもしれませんが今後携帯電話の出力アップで同じような人が増えるかもしれません。


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