<携帯電話鉄塔が近くすぎて購入予定の土地を断念しました>

 夢の二世帯住宅を建てるため、胸を膨らませ、ほぼ希望どおりの土地を見つけることができました。その土地にはPHS基地局アンテナがあったので、当然移動していただきました。その移動距離は電信柱1本分。つまりすぐ隣りです。
 私の家では、電子レンジは使わない、携帯電話は持たない、パソコンにはフィルターを付けるなど、日頃より電磁波をできるだけ避けて暮らすようにしております。ふと、アンテナは人体に安全なのか疑問が生じインターネットで調べてみることにしました。そこで見つけたのが電磁波問題市民研究会のホームページでした。アンテナからの電磁波による人体への悪影響があることがわかりました。いてもたってもいられず、すぐに雑誌「週刊金曜日」等の資料を集め地主のところへ撤去のお願いに行きました。まだ移動したアンテナの電信柱をコンクリートで固める前だったので手間が省けると考えて行動したのです。ところが地主は「よかれと思ってアンテナを設置している」「みんなの役に立っている」「電磁波が危険ならもっと全国で問題になっているはずだが耳にしたこ とがない」「安全だと言うDDIを信じている」「法律で(アンテナの電磁波による)危険性が認められればすぐにでも撤去する(言い換えるとそれまでは絶対に撤去しない)」あげくの果てには「気にしすぎで神経がやばいんじゃない?」「体調が悪くなってから言って来てくださいよ」とのこと。私が用意した資料は受け取らない姿勢を続け、最後になんとか受け取ったところで「読まないで捨てますよ」と言われました。「土地の受渡日までに(私の家へ)DDIに説明に行かせるよう、すぐに連絡しておきます」とも言われましたが前日になってもDDIからの連絡はありませんでした。その後、せめて10メートルでも移動して欲しいと申し入れたのですが返事は同じでした。
 もうすぐ孫も生まれてきます。新居には屋上をつくり、そこで植物を育てたり孫を遊ばせたりする予定でした。しかしその屋上の目と鼻の先にアンテナが存在し続けるのです。私ども家族にとってその事実は耐え難く、売主(地主と同一)との協議の上、契約の白紙撤回に踏み切りました。土地探しはふりだしに戻ってしまいましたが、今は大変すっきりした気持ちです。1日でも早く電磁波による人体への悪影響が社会的・法的に認められ、全国の基地局アンテナが撤去されることを願います。


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