<電磁波の身体への影響の疑い>
今の勤務先では,個人にPHSが持たされ,各部屋にPHS室内アンテナがあり,どこも距離は数mほどです.さらに,別棟に携帯基地局アンテナがあります.直線距離にして150m,高低差で約30mでしょうか.窓から見えます.窓には断熱用フィルムが貼ってありますが,電磁波シールド効果はないものと推測しています.
自宅は,ケータイの電波が大変弱く圏外となります.誰しも自宅に帰るとほっとしますが,それ以上に,勤務先での思考力低下と自宅での回復に相関関係がありそうな気がします.
この勤務先に来てから,
- 出勤すると思考能力が低下し意欲がなくなる
- 眼底に始まり左の眼球から額にかけての頭痛が起こるようになり,以前,頭痛薬で直ったものが全く直らない.1日〜数日続く.(強度の近視で眼圧が高い傾向があるが,眼科では眼によるものではないと診断,三叉神経ではないかと言われた)
- 以前から突発性難聴があったが,最近めまいがおこりだした.
- 最近、うつ症状を感じ,抗うつ剤を服用している.(もともと,うつ的性格とはいえこれほど病的に感じたことはなかった.)
という現象が顕著になりました.
その要因として内科医は
- 40代の男性の更年期的神経症=胃下垂的症状
- メニエールの典型的症状に思える
- 頭痛も一連の症状と思われる.腫瘍などによるものではなさそう.
神経科医は
- 仕事の負荷状況の推移(急激な仕事量の変化)などによるうつではないか.
と説明されています.
私は,別途以下のような要因を考えていました.
- 研究業務のストレス
- 人工密度の高い日本的事務所のストレス
- 研究所に充満する化学系有害物質
など物理的・精神的要因を考えたのですが,先般,京大の荻野先生の講演を聴き電磁波障害を疑い始めました.
前述の様に,電話はPHSですし,勤務中はほとんどCRTの前で作業をしています.
<強電磁界の身体への影響>
10年ほど前まで,大電力変換装置の研究・実験をしていましたが,ざっと計算してその職場の子供の7割は女児だったようです.私の子供も女です.
変換装置の実験では,ピーク電流6000アンペアから7000アンペアのパルス電流を流し,ケーブル近傍の配電盤の扉はうず電流(誘導電流)で人肌以上に加熱されるほどですし,電流が流れると断面積が250平方ミリという太いケーブルが動いていました.電圧は1500ボルト程度です.感電以外の防護措置は何も取りません.自らの体が1500ボルトの電圧となり測定していました.
妻は,妊娠直後に自然流産(正確な言葉はわかりません)と3ヶ月程度での流産(要手術)を経験しています.長年の電気とのかかわりあいで私の精子に何らかの影響がでたのでしょうか.
いずれにしても因果関係は,はっきりしません.精神的ストレスと言われればそれまでですし,「疲れ」といえばそれまでです.しかしPHSの使用をやめるようになって頭痛は減ったようです.
<インバータ電車の不安>
近年多くの電車がインバータ駆動になりましたが,高周波で大電流をスイッチングするため,最近はソフトスイッチング化がなされているとはいえとはいえ,本来サージアブソーバレスやEMIを目的にするもので,基本的にマイクロ秒オーダーで動作する機器のためのものですから,やはり乗客の健康が心配です.
IGBTというトランジスタでは,大電流を20kHz程度でオンオフすることが可能です.要するに可聴周波数を避けているわけで音は静かになっていきますが、高周波の電磁波は存在しますし,モータの回転数とオンオフ周波数(上記の20kHzに該当)の高調波による電磁波も想定されます.大変複雑な周波数成分を持つ電磁界になっているはずです.
私は,動力車には乗りたくはありませんし,新幹線の変圧器搭載車,パンタ部分にも乗りたくはありませんが,指定席でも選択はできませんし,一般にはどこが変圧器部分かも当然の様に公開されていません.
[寄稿一覧に戻る]