マイクロウェ-ブ・ニュ-ス2001年1〜2月号より
(抄訳 TOKAI)
☆ニュ−ヨ−タイムズが一面記事報道
NCI(米国立がん研究所)とAHF(米国健康財団)の二つの携帯電話使用者の疫学研究が発表された。二つとも、「携帯電話が脳がんを増大させるリスクの証拠はなかった」としている。ただし2チ−ムとも「実際リスクがあるとしても、今回の研究はあまりにも短期間なのでリスクは探せなかった」と言葉を選んでいる。
NCI研究はピ−タ−・インスキップ、マ−サ・リネットらのチ−ムで、AHF研究はヨシュア・マスカットらのチ−ムが行った。『ニュ−ヨ−ク・タイムス』(12月20日)は「二つの研究はがんとケ−タイは無関係」と一面見出し記事で扱い、英『デイリ−・テレグラム』(同日)は「ケ−タイと脳がんの(無)関係ははっきりした」と報じた。しかしいくつかの地方放送局は「がんと無関係?それは少し早すぎない」(有線オンラインサ-ビス)と警告している。
☆豪のサミュエルは批判した
オ−ストラリア放射線防護・核安全局のデビッド・サミュエル博士は「エックス線のような電離放射線でも人体への影響を20年間も調べた。期間が不十分だ」と批判した。またNCIとAHFの研究は一日20分以上使用者が対象として少ない。NCIで782人中35人だ。