<海外情報>

イタリアの最高裁判所が携帯電話と脳腫瘍の関連を認める

共同通信
2012年10月18日

 仕事で携帯電話を長時間使用したことが脳腫瘍の発症につながったと、男性(60)の訴えを認めた、イタリアの最高裁判所の判決が2012年10月18日に確定し、全国労働災害保険協会に労災保険の支払いを命じた。訴えによると、男性は2002年までの12年間に仕事で、1日に5〜6時間もの間、携帯電話やコードレス電話を耳に当てて使い続け、頭部左側に良性腫瘍が出来て手術を受けた。判決は、携帯電話の使用と脳腫瘍発症の因果関係を示した、スウェーデンの学者らの研究について信頼性が高いと認定し、携帯使用は、腫瘍の少なくとも原因の一つと言えるとした。男性は1審で敗訴し、2審では勝訴して、協会側が上告していた。


会報第79号インデックスページに戻る