東京タワーに代わって、地上デジタルテレビ放送電波などを送信する予定の「東京スカイツリー」（東京都墨田区）から、試験電波の発信が2011年１０月から始まりました。2011年１１月１０日に開催された、墨田区議会新タワー建設・観光対策特別委員会で示された資料によると、在京のテレビ６社の電波発信が2011年１０月１９日から始まり、2013年１月頃の本放送開始まで、本放送より弱い電波の発射を継続するとのことです。
2011年１２月からは、日曜の深夜等にの放送休止時間帯に、月に１回ほど（ＮＨＫ教育は、ほぼ毎晩）、本放送と同じ強さのテレビ電波を出すとのことです。
このほか、関東自動車無線協会のタクシー無線の試験電波を、2011年１１月２日〜１１月末頃まで発射し、2012年３月から順次運用を開始し、同５月から本運用の予定とのことです。
さらに、マルチメディア放送（ジャパンモバイルキャスティング）、東京ＭＸテレビ、ＦＭラジオ（ＮＨＫ、Ｊ−ＷＡＶＥ）についても、2011年１２月〜2012年２月にかけて、試験電波発信が開始されるとのことです。
電波発信について、墨田区は2011年１０月１７日発行「まちづくり連絡会ＮＥＷＳ」で、ごく簡単に告知しました。これは、東京スカイツリー直近の町会幹部等のみに配付され、区のウェブサイトにも掲載されてはいますが、多くの区民の目に留まるようなものではありません。墨田区議会審議の場でも、事後報告でした。区民の関心が高い問題であるにもかかわらず、周知について区は相変わらずの極端な消極姿勢を見せています。