<海外情報>
(抄訳:TOKAI)
□きっかけは50万ボルト送電線計画
米国ニュ−ジャ−ジ−州最大の電力会社PSE&G(Public Service Electric and Gas)は、ニュ−ジャ−ジ−州の4つの郡を通る、現行23万ボルト送電線を50万ボルトに上げる、新しい送電線網計画を州に申請しました。そのため、地域でホットな論争が起こりました。送電線が通過する、サセックス郡のある町の行政官は「そんなことをすれば町にある唯一の学校が、電磁波のために閉鎖せざるを得なくなる」と語りました。
□測定したらすでに電磁波高かった
既設の23万ボルト送電線が校庭上空を通っている学校は、フレドン(Fredon)学校ですが、学校管理者は実際に校庭の電磁波を測定しました。そうしたら、19.34ミリガウスもありました。WHOは、最大で3ミリガウス以下を勧告しているにもかかわらずです。
フレドン学校には343名の生徒が通っていますが、学校管理者はこの数値を根拠に、2009年9月8日に、保護者あてに、本校は10月1日から閉校しますという通知を出しました。学校管理者は「なによりも私たちがめざすことは、子どもたちの安全です」と語っています。それからは、別の教室確保で大変です。50万ボルト送電線どころではなかったのです。
電力会社はそれでも、安全だと言い張っています。