これらの成果を活用しましょう
□東京急行電鉄すずかけ台変電所計画を住民が阻止
東京都町田市の東京急行電鉄田園都市線すずかけ台駅変電所建設計画が中止になりました。さらに跡地についても、東京急行電鉄は「今後、すずかけ台駅におきまして、変電所あるいはそれに類する施設を建設することはいたしません」と文書で明言しましたので、住民側の全面的勝利となりました。電磁波研会報53号の2〜4ぺ−ジに、詳細を掲載しました。
電磁波の健康影響問題をベ−スにしながらも、現行の会社法を駆使したユニ−クな取り組みは、今後の住民運動に多くに示唆を与えるものといえます。
住民たちが団結し東京急行電鉄に一歩も引かず、きちんとした戦略と方針の下に、多くの人たちが取組んできた成果です。
□「全住民の同意必要」の札幌地裁判決
もう一つは、5月30日に札幌地方裁判所が出した、マンション屋上携帯基地局設置に対する判決です。
判決では「建物の市場価格が下がる可能性があるなど、基地局設置がマンション住民に与える影響は小さくないとし、設置は管理組合が多数決で決められる問題ではなく住民全員の同意が必要と、明快な判断をしました。
携帯会社からすれば、「マンション屋上基地局建設は、たった一人の反対でもムリ」という判決なので、半永久的に建設は出来ない可能性があることを意味します。彼らは控訴審で逆転判決を得ようと全力をあげるでしょう。電磁波研会報53号の6〜7ぺ−ジで詳しく解説します。
□これらの成果を活用しましょう
私たちは画期的なこの二つの成果を大切にして、住民同意優先の当たり前の社会になるように、取組んでいきたいと思います。リスクを負うのは住民です。事業者の利益が優先する社会はおかしいです。
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