第3世代(画像対応)の携帯電話は、2.0ギガヘルツ(1秒間に20億回の周波数)のマイクロ波を使用します。第2世代(デジタル音声対応)の携帯電話は、0.8ギガヘルツ(同8億回)もしくは1.5ギガヘルツ(同15億回)を使用します。周波数が高くなると直進性が強まりますので、届く範囲は短くなります。周波数の低い(つまり波長が長い)テレビ波やラジオ波は山を越えて遠くに届きますが、マイクロ波は山を越えず、ほとんど反射してしてしまうのです。日本では小ゾーン方式を使っているので、第2世代基地局は数キロメートル毎、第3世代基地局は2.5キロメートル毎に建てようとするのは、マイクロ波のこうした特性からきています。「携帯基地局、そんなにつくってどうするの?」と言いたくなります。
以下に示す、各社の基地局建設計画をご覧下さい。
☆NTTドコモ:24000局(06年3月末)--> 34800局(07年3月末見込)
☆au:16000局(05年度末)--> 19000局(06年度末見込)
☆ソフトバンク:25000局(06年6月)--> 46000局(07年3月末見込)