千葉県千葉市の基地局建設計画が理事会の反対意見で建設中止

□住民が学習会開催
 千葉県千葉市花見川区のマンションに、2つの携帯会社(auとイーモバイル)から、基地局を建設したいという申し出がありました。
 このマンションは3棟から成り、すでに1棟には別社のの基地局があり、残りの2棟をねらって2つの会社が触手を伸ばしてきたのです。
 2006年12月17日に、電磁波問題市民研究会から講師を招いて、学習会が開かれました。

□イーモバイルについて
 イーモバイル社は2005年1月に設立した新会社で、主な株主はイーアクセス(株)、米ゴールドマン・サックスグループ、(株)東京放送です。資本金は441億円で、ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク(旧ボーダフォン)に比べると、規模は小さい携帯会社です。設立当時には、12年ぶりの携帯電話事業への新規参入と話題になりました。

□難航した反対運動
 どこにでもあるケースなのですが、マンション管理組合の理事長は、基地局設置大賛成でした。電磁波について何も知識ありませんので、基地局誘致すれば金が入り住民たちの修繕費負担が軽減されるという、経済効果を重視するわけです。
 また、「誰でも携帯電話使っている時代だし、どこにでも基地局アンテナが建っているが、どこでも問題になっていない。もし危険ならば、政府がなにか言ってくるだろう」という、“行政性善説”に立っているのです。

□しかし有志はあきらめなかった
 一部の人から「今時、携帯電話に反対するなんておかしいわ」という声も浴び、反対有志も苦しかったと思いますが、ビラ等を出すなど、粘り強く活動を続けました。
 その結果、理事会で基地局反対の人が複数出て、2社の基地局建設計画は中止になりました。管理組合規約で、理事が1人でも反対すればダメとなっているためです。


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