□有田焼の里で起こった電磁波問題
佐賀県有田町は、旧有田町と西有田町がこの3月に合併してできた人口2万1千人の町で、有名な有田焼(伊万里焼との呼ばれる)の産地です。この町に住む歯科医の自宅の通りをはさんだ真前の土地に、NTTドコモが基地局を建設することがわかりました。この歯科医は、以前から電磁波や化学物質が人体に影響を与えることを、知識としても診察経験からも知っており、そこで、中心になり取り組みを始めました。
□保育園園長も率先して反対
基地局予定地周辺には保育園がありますが、その保育園園長は「子どもの環境に良くないものを建てることには反対」と率先して立ち上がったいます。
すでに、基地局のコンクリ−ト基礎工事は行なわれました。そうした住民無視のドコモの姿勢にも、住民は反発しています。
□学習会に60人以上の住民参加
3月14日に住民たちは電磁波問題市民研究会から講師を招き、電磁波学習会を開きました。参加者は60名を超え、会場の公民館の部屋はぎっしり埋まりました。
学習会後、活発な質問が出ました。ある住民は「すでに基礎工事が済んでいるのだから、時間はあまりない。すぐにでも今後の取り組みを提起すべき段階なのではないか」と前向きな発言をしたのをきっかけに、その場に参加した人たちに、今後の活動のため、連絡先を記入にしてもらいました。
会場には佐賀新聞と西日本新聞の記者が来ていましたので、住民たちの取り組みが新聞に掲載されれば、さらに住民運動にはずみがつくでしょう。