<海外情報>

(抄訳:TOKAI)

携帯電話の基地局に対する11項目の勧告

携帯電話の電磁波強度表示などを政府委員会が勧告

エレクトリック・ニュ−ス(アイルランド)
2005年6月30日

□携帯電話に<A,B,C>の3ランクをつけろ
 アイルランドの「通信・船舶・天然資源合同委員会」が、2005年6月30日に携帯電話と基地局の電磁波に関する報告書を発表した。その報告書では、11項目の勧告を行なっている。その一つは、「すべての携帯電話は、冷蔵庫・洗濯機などの“白物家電”で使われているような〈A,B,C〉3段階の電気効率性ラベルをつけるようにすべきだ」である。
 現在、携帯電話は熱吸収比(SAR)(電磁波エネルギ−量)について国で決めた基準値以下になるようメ−カ−に義務付けている。しかしその表示は適切でなく、商品に表示されていないケ−スもある。そこでどの位のSAR値かを購入者が比較できるように明示しろ、と勧告は言っているのだ。
 購入の際の判断材料になろう。

□すべての基地局を監視しろ
 11項目の勧告のもう一つのキ−となる勧告は、「すべての基地局の出力レベルの監視」だ。現在、アイルランドには基地局が4500あるが、その内の10%しか出力監視はされていない。1991年制定「放射線防護法」は、非電離放射線について、アイルランド国立放射線防護研究所に監視の裁量をまかせている。それを勧告では、国立放射線防護研究所が全ての基地局の電磁波出力レベルを監視する、ように規則変更することを求めている。
 特に、健康施設・学校・子供の遊び場などセンシティブな所に基地局を建設させないよう、基地局建設ガイドラインや建設除外について勧告している。


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