<海外情報>

(抄訳:TOKAI)

子供たちが電気設備へ近づくのは危険

電磁波被曝するからとイスラエル環境省が落書き禁止を教育省に要求

Environment News Service
2005年5月23日

 子供たちが送電線鉄塔や電柱や配電パネルのような電気設備に落書きをするのが、イスラエル全土で流行っている。この“遊び”に、イスラエル環境省の騒音・放射線対策責任者ステリアン・ゲルバ−グ氏は、即刻禁止するよう教育省に求めた。それは、落書きに夢中になっている間に、子供たちが極低周波電磁波を被曝してしまうからだ。
 ゲルバ−グ氏は禁止の理由として次のように語った。「電磁波はがんにつながる可能性があるからだ。国連世界保健機関(WHO)は、極低周波磁場を“発がん可能性あり(possible)”としている。これは、3〜4ミリガウスの磁場を常時被曝すると、小児白血病リスクが2倍になるという研究結果からきている。送電線鉄塔直近は千ミリガウスを超えることもある。この値は、たった1時間被曝するだけで、2週間に3ミリガウスを被曝することに相当する。だから、子供たちのこの落書き行為は止めさせなくてならない」。


会報第35号インデックスページに戻る