□一戸建て団地の高台にニュキッと2塔
仙台市太白区(たいはくく)上野山(かみのやま)団地という一戸建て団地の高台に問題の鉄塔が至近距離で並んで建っていました。
はじめに建ったのはJ−フォンの鉄塔で、この時点では住民は我慢していました。しかし2004年1月13日にすぐ傍にドコモの40メ−トル鉄塔が工事着工された時はさすがに住民もおかしい、と声を上げました。しかもドコモの鉄塔は威圧感のある巨大なものでしたからなおさらです。
□住民たちは立ち上がった
ドコモは事前に周辺住民に説明のため家を訪問した、というが訪問された記憶はないという人が続出しています。住民たちは2004年2月ぐらいから動きはじめ、チラシ配布・ドコモ説明会開催・仙台市の要望書提出・総務省東北通書提出・ドコモ社長への抗議文提出などを行なっています。2004年4月24日の段階ではまだ電波発信はしていませんがこれも時間も問題で事態は切迫し予断を許しません。
□明るくめげない住民たち
全国各地の住民たちとこの運動を通して交流してきていますが、「上野山電波塔を考える住民の会」の人たちの明るさは格別なものがあります。ふつう鉄塔が建ってしまうとあきらめてしまう地域がけっこうあります。そこにつけこんで携帯会社はどこも事前の住民説明をせず、とにかく秘密裏の事を進め先に鉄塔を建てようとするのです。ところが中心メンバ−と懇親会をもちましたが、出席者が一様に明るく元気なのです。
運動は決してラクではありませんが、それでも必要なことは「明るさ」と「自分たちは正しいことをしているという信念」です。携帯会社のような腹黒さとは無縁であり自分たちの住む環境を守ろうとする心意気が大事です。
《経 過》
2003年5月:ドコモが地権者と10年契約
2003年6月:法的手続き終了
2003年7月:町内会長にドコモが相談
2003年8月:ドコモが実質数軒にだけ資料をもって説明に回る。市役所には27軒に説明したと説明
2003年12月〜2004年1月初:工事開始のあいさつのチラシを回覧
2004年1月13日:工事開始
2004年2月:ドコモが住民19名に説明会を開催
2004年3月:住民有志が集まり今後の相談
2004年3月24日:仙台市長に要望書提出
2004年4月04日:町内会総会で説明会開催要望を可決。以後、連日のように活動開始