<海外情報>

ドイツでは鉄道模型にも電磁波基準がある

 東海大工学部の内田裕久第二工学部学部長が東海大学園ジャーナル誌『青鴎』に、「基礎研究の重要性を再認識」と題する一文を載せている。その中に以下のくだりがあるので紹介する。
 「私は先日、エスリンゲン工科大学を訪ねてある研究室を見学しました。部屋の中にメルクリン社の鉄道模型が走っています。メルクリンはエスリンゲンの近く、ゲッピンゲンにある世界的に有名な鉄道模型の会社です。その部屋の研究者にたずねたところ、新製品から生じる電磁波を測定しているとのことでした。ドイツでは基準値を超える電磁波を生じる製品は模型といえども販売できないからです。もちろんメルクリンからの委託を受けての研究ですが、研究者たちは肩肘を張らすに、日常のこととして、楽しそうに地域のお手伝いをしていました。」
 さすが環境問題に関心が高いドイツだ。でも模型が高いならば、本物の鉄道はもっとたいへんなはずですね。


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