<海外情報>
カンザスシティ・スター 2004年3月10日
(翻訳:TOKAI)
□学校から240メ−トルの距離
米国の中央部に位置するカンザス州の州都カンザス市で、小学校の近くに変電所を建設する計画があったがそのことを学校評議会メンバ−に事前に報せてなかったために紛糾している。
カンザス市のパイパ−西小学校の北西800フィ−ト(約240メ−トル)の地点に25エ−カ−の面積の変電所を建てることが決まった。決定したのはカンザス市公共電力委員会であるが、この決定が学校の地域機関である評議会メンバ−が知らないところでなされたため、パイパ−小学校評議会で投票された結果、「変電所の建設場所の再考を要求する」ことが決議された。
□親や住民は当然反対
親や住民は、変電所と送電線から出る電磁波の健康影響を心配し、市公共電力委員会と学校管轄区に建設を認めたことに不満を抱いている。
学校評議会のニ−ル・パルマ−さんは、「学校に近くに変電所はどう考えても不釣り合いだ。誰かがこの学校に来たとしたらいい気分はしないはずだ。そう思いませんか。」変電所計画を批判している。
市公共電力委員会は、121番通りの西とレバンワース通りの北にある地区管理地に16万1千ボルトの送電線を敷設する許可を求めていた。
何人かの親や学校評議会メンバーは、送電線がソフトボール球場のすぐ近くを通る計画だと批判している。学校管轄区当局は、もし送電線が通るならば、市電力公共委員会に近くのサッカー場に照明をつけてもらうこととソフトボール球場を移転してもらうことをお願いするつもりだ、と言っている。
□なんで学校のそばにつくるのか
親の一人であるミンディ・グレイさんは「照明とか移転の問題じゃないわ、学校に近いことが問題なの。ハイパー地区には他にも土地はたくさんあるじやないですか」と3月9日に開かれた学校訂護会の公聴会の場で発言した。
3月9日の学校評議会は、変電所問題を議題にはしていたが、建設場所の再考を求める決議を投票で決める予定はしていなかった。しかし、動議が出て、投票でその決議が決まった。決議の内容は「本当に学校の近くが変電所建設場所にふさわしい場所かそれを決めたプロセスを示せ」というものだ。