電力会社は「鉄塔は倒壊しません」というが

台風21号の爪痕は電力会社のウソを完膚なきまでに暴いた

<写真>台風でなぎ倒された送電線鉄塔(読売新聞2002年10月2日に掲載)

 関東、東北地方に暴風と強い風をもたらした俊足台風21号は、茨城県潮来市で大きな爪痕を残しました。
 2002年10月1日の午後9時すぎ、潮来市で台風による強風で東京電力の送電線鉄塔8基(高さ39メ−トル〜94メ−トル)が、つぎつぎと倒れました。(隣町でも1基倒れまし た)
 鉄塔はあめんぼうのようにくしゃくしゃに折れたり曲がってしまい、台風という自然の力のすごさ」を実感したわけですが、ここで忘れてならないのは、電力会社が送電線鉄塔建設計画をすすめる際、住民に「鉄塔は倒壊しません」と説明していることです。“不可抗力”といった言い訳を許してはなりません。
 こういう事態が起こりえるからこそ「住民との話し合いや住民の合意形成」が大事なのです。


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