<海外情報>

(抄訳 TOKAI)
マイクロウェ-ブ・ニュ-ス2002年1〜2月号より

アゼルバイジャンで、ロシアのレ−ダ−基地で病気増える、と住民が不安がる


 旧ソ連の1国・アゼルバイジャンの北部の町カバラ(Qabala)で、ロシアの軍事レ−ダ−の周辺に住む住民たちが、先天性欠損症の赤ちゃんや子供の病気が多発していることや、健康に見える成人が突然死で死んだりしているため不安を訴えている、とAFP(フランス通信)は報じた。
 「まるで(重大原発事故があった)チェルノブイリのすぐ近くで住んでいるようだ」と地元のひとりの教師は語っている。市民団体「グロ−バル・セキュリティ」はウェブサイトで、1984年に設置されたレ−ダ−は出力が350万Wである、と書いている。
 ロシアとアゼルバイジャンの共同研究委員会は「住民がレ−ダ−に対し、健康被害を訴えても(基地側の)責任は除外になる」という見解を出している、とAFPは報じている。
 ロシアの軍事レ−ダ−が、周辺諸国の住民の槍玉になったのは今回が初めてではない。1990年代の半ば、ラトビアのスクルンダ(Skrunda)で軍事レ−ダ−基地の周辺で健康影響と環境影響の問題が出ていると指摘がなされた。


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