千葉県柏市で勝手に建てた鉄塔に
住民が電波発信させず撤去求め立ち上がる

 千葉県柏(かしわ)市の今谷南町で、NTTドコモが2001年11月に周辺住民に事前説明が不十分なまま高さ50メ−トルの携帯中継鉄塔を建てたことに周辺住民が反対の声を上げている。
 住民たちは「光ヶ丘基地局を撤去させ、生活・住宅環境および景観を保護する会」を結成した。
 12月16日に電磁波研から講師を呼んで学習会を開き住民約60人が参加した。
 ドコモは鉄塔の高さの2倍の半径百メ−トル範囲の住民90軒に説明し承諾してもらった、というが保護する会が調べたところほとんどの住民は承諾などしていないことが判明している。
 全国どこでもドコモに限らず携帯会社は住民に十分な説明をせず強引に鉄塔を建てているが、柏市でも同様のやり方をしている。住民たちは「一定のル−ルをつくらないとこれからも鉄塔が一方的に建設されてしまう」と建設歯止めの法制化や条例化を要求していきたい、としている。

 1月6日も住民に呼ばれ今後の対策等について意見交流したが、大きなパワ−を持っているのでこの住民のエネルギ−を国や県や市やドコモに向け、かつ地域に影響力を広げていけば展望は開かれていくであろう。
 ドコモは「この地域で電話がつながりにくいという苦情が多いので基地局を建設した」と説明しているが、中継基地局は“灯台下暗し”で鉄塔直下には電磁波はいかず少し離れた地域に電磁波の雨を降らすというイロハの原則すらねじ曲げて住民をだまそうといている。

 住民たちはさっそくビラや看板つくりを始めようと意志一致し鉄塔撤去に向けて精力的に活動を展開しています。

<朝日新聞2002年1月8日「柏の住宅地。携帯電話鉄塔を建設。NTTドコモ、住民側が撤去要求」>


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