岐阜県多治見市の鉄塔建設も住民パワ−で断念させた!

(市之倉ハイランド地区)

 電磁波研会報13号のP15〜17に掲載した岐阜県多治見市・市之倉ハイランド地区の携帯電話中継鉄塔建設計画は下記のようにNTTドコモ東海が「建設断念」の回答文書を住民団体に届けてきたことで一応落着しました。
 住民たちはまだ回答文が「見直し」となっているので油断は禁物と考えていますが、短期間にハイランド地区の約77%の署名を集めた住民パワ−にドコモが怖れを感じたことは確かです。
 市之倉ハイランドは名古屋市の新興ベッドタウンで緑多い地区に一戸建て住宅の建つ団地です。こういう平和で環境の良い所にニョキッと醜い景観の携帯鉄塔が建つことに住民が反発したことと、早い時期に学習会をもち電磁波の問題点を住民がつかんだこと、さらにビラをただまくだけでなく一軒一軒説明に入ったパワ−の勝利です。

<朝日新聞2001年11月28日「鉄塔建設工事。ドコモが断念。住民反対で、多治見」>

<以下:回答文書>



平成13年11月21日

ハイランドを住みよくする会
△ △  △ 様
○ ○  ○ 様

市之倉無線基地局に関する回答書

 市之倉無線基地局に対する皆様方からの質問については、平成13年10月24日付でお送りしました回答書で、弊社としての基本的な考え方等を説明させていただいたところであります。
 平成13年11月11日付の質問書につきましても、基本的には前回と同様であると考えておりますので、前回の回答(H13.10.25付)で代えさせて頂きます。
 弊社は、総合移動通信企業として、いつでも、どこでも、自由にコミュニケ-ションができる豊かな社会を創っていきたいと思っています。
 市之倉ハイランドに御住いの方々より通話品質改善の要望が出ていることは事実であり、弊社といたしましても、通話品質改善に努力する必要がありますが、今回の建設予定地での基地局建設については、見直すこととします。
 なお、弊社社長宛受領いたしました「市之倉無線基地局に関する質問」につきましても、回答内容は同様となりますので、本状にて回答と代えさせて頂きます。

株式会社NTTドコモ東海
ネットワ-ク建設部
担当部長 由田 晃


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