海外情報
(抄訳 TOKAI)
マイクロウェ-ブ・ニュ-ス2001年11〜12月号より
フラッシュ・バック
《20年前》
- 英国・米国共同研究チ−ムは「EMF(電磁場)被曝量が高い場所では自殺率が高い」ことを発見。
- 「RF/MW(ラジオ波/マイクロ波)放射線と健康」に関する会合で、JHU応用物理学研究所のサミュエル・コスロブ博士は「ANSI(米国規格協会)の基準草案は、軍と産業界には不利益となるALARA原則(合理的で実現可能ななるべく低い基準にしようという原則)のグロテスクなまでの違反である」と批判した。
- VDT(パソコンやワ−プロなど画面表示機能を持つ機器)に従事する女性に流産と異常出産が米国とカナダで多く出続けている。このことは米国政府の「VDTは安全」とする“保証”が疑わしいことを示している。
《10年前》
- IEEE(米国電気電子技術者協会)は、「労働者より一般人の曝露基準値はより厳しくする必要がある」ことを初めて認めた「ANSI1982年RF/MW(高周波)放射線基準」を改訂することを支持した。
- 「フレッド・ハッチンソンがん研究センタ−」のスコット・デイビスと「バッテル太平洋北西研究所」のリチャ−ド・スチ−ブンスは、「夜間の照明と女性の乳がんの関係」を調査する助成資金を申請後5年経って受ける。
- コネティカット州警察は、がんリスクが心配されている警官のハンディタイプの交通違反速度測定レ−ダ−の使用を禁止した。
《5年前》
- NAS−NRC(全米アカデミ−・米国研究評議会)は、「居住環境におけるEMF被曝が健康ハザ−ドがあるとする確固たるかつ一貫した証拠はない」と結論づける。しかしながら「高圧送電線の周辺で住む子どもたちの白血病が予想以上に高いことは認める」。
- CTIA−WTR(携帯電話通信業連盟−無線技術研究所)ガイドラインによれば、EMI(電磁干渉)を避けるためには、携帯電話は心臓ペ−スメ−カ−から少なくても6インチ(15.24p)は離すべきだ。
- 携帯電話使用者に頭痛が出ているという諸外国の報告が出た後で、米国でも同様の報告が出ている。
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