海外情報
(抄訳 TOKAI)
マイクロウェ-ブ・ニュ-ス2001年11〜12月号より
男女とも20代で4.4倍という高さ
ウクライナのキエフ市にあるマルゼイェフ(Marzeyev)衛生医学研究所のビクトリア・ダツセンコ(Victoria Datsenko)は「20代、30代の携帯電話使用者はコントロ−ル(比較母体群)に比べて‘中枢神経症候(CNS)’が出る。その割合は20代で4.4倍でしかも有意である。20代と30代では女性の方が男性より頭痛を訴える割合は多い。」と研究発表した。
‘中枢神経症候(CNS)’は頭痛や疲労の症状として出る。
ダツセンコの研究は759人(対象407人、コントロ−ル352人)に対する面接方式で行なわれた。
一般的に若い人ほど症状出る
ウクライナは1993年に450メガヘルツの北欧携帯電話システム(NMT)を導入した。欧州統一規格のGSM方式はその2年後から始まった。ダツセンコは「2年以上使用している人では、GSMよりNMTの携帯電話システムの方に有意で‘中枢神経症候(CNS)’が多く出ている」と語った。
NMTとGSMの両方の携帯電話システムを対象とした「スカンジナビア研究」では症状は40歳以下の人により多く出ることが認められている。ノルウェ−科学技術大学のグルヒルト・オフテダル(Gunnhild Oftedal)博士も若い人の方が年配者より訴える症状は多いと語っている。NMTの方がGSMより電磁波は強い。この研究は2001年9月4日のドイツのガルミッシュ・パンテルキルヘンでの「第13回国際環境疫学学会」で発表された。