[第10回電磁波研講演会での「電磁波研からの報告」]
最近の携帯中継塔を巡る各地の取り組み
- 携帯電話中継鉄塔問題
- 岡山市
ドコモが40mの鉄塔建設計画。町内会役員は賛成で一部住民が反対していたが、さまざまな嫌がらせ等もあり一時はあきらめたが、再度態勢を整えるため学習会を開き、そこから大きく巻返し2001年1月凍結勝ち取る。
- 高知市
Jフォンが家の隣りに35mの鉄塔建設することを知り若夫婦が反対に立ち上がった。だが必死にがんばっても周囲の人たちの反応は盛り上がらない。そこで夫婦が自腹切り講師を東京から呼び学習会を開いた。その学習会がきっかけで「反対の会」ができ自治会も反対の立場になり凍結させた。
- 高根町
ドコモが40mの鉄塔を一人暮しの女性のすぐ脇に建設することになり裁判覚悟で反対の声をあげ凍結させた。そしたら近くの所にまたドコモは建設しようとしたが、今度はなかなか撤回しない。そこで運動を広げさまざまな工夫をし最後は高根町(山梨県八ヶ岳山麓の町)から東京のドコモ本社までリレ−式デモ行進を敢行し凍結勝ち取る。
- 携帯電話マンション屋上中継アンテナ問題
- 船橋市
KDDIが年間144万円でマンション屋上にアンテナ設置させてくれ、と申し出てきたので前理事会は「修繕基金が増える」ので了承する。だが新理事の一人が電磁波問題を懸念し、2回学習会をもち逆転し凍結。
- 豊橋市
マンションにアンテナ設置の話があり管理組合は了承の方向。一人の女性が反対の声を上げ、ビラを配ったり知り合いのも声をかけ臨時総会を開かせ、結局凍結させる。
- 大中継タワ−(中継基地局の親局中継塔)問題
- 福井市
自分の子供が通う予定の小学校の120mの所にドコモの北陸本社ビルが建ちその上に70mの大中継タワ−が建つことを知り、東京まできて当研究会メンバ−と会い問題点を知り反対の声を上げる。学習会も何回か開き運動の幅も広げ、いまだにビルすら建っていない。
- 横浜市
磯子区氷取沢地区。ドコモが80mの大鉄塔建設予定。緑多い丘陵地帯ですでに大鉄塔が何本か建っている。しかし疑問に感じた主婦5人が反対の声を上げ、やがて周辺にも運動は広がっていく。週刊宝石にも記事がのりさらに運動にはずみがつき、いまではのぼり旗まで立て反対の意志表示しとりくんでいる。当然鉄塔は建たせていない。
- その他
- 名古屋市
東山公園地区内に200mのデジタルTV放送タワ−建設計画。電磁波問題ではなく「公園規制」で凍結させる。今度は瀬戸市でタワ−建設の方向で瀬戸市でも反対の動き。
- PHS
多数例あり。最近では八王子市でマンション屋上に高出力アンテナ建ったが粘り強く反対し撤去させた。
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