残念ながら鉄塔は建ったが歯止めの「合意書」を結んだ例

□強引なツ−カ−社には怒りを感じます
 埼玉県毛呂山町にツ−カ−社が携帯電話基地局建設を計画しましたが、建設予定地の半径百メ−トルの範囲の住民の事前承諾は得ていましたが、そのほかの周辺住民には一切知らせずツ−カ−社は建設準備を進めました。  そこで周辺住民は「電波鉄塔と私たちの健康を考える会」をつくり粘り強く運動を続けてこられました。その過程で代表の○○さんは電磁波問題市民研究会の会員になられました。

□約2千人の署名と4回の交渉
 9ペ−ジの報告ビラに詳しく書かれていますが周辺住民署名は1950名を集めツ−カ−社との交渉も計4回行われました。○○さんたちのご努力が察せられます。
 だがこうした多くの住民の声を聞かずにツ−カ−社は鉄塔建設を強行しました。
 この事実は○○さんたちにとっては断腸の思いであったでしょう。

□貴重な合意書は歯止めになります
 しかし後退戦を強いられた中での今回の合意書は今後の大きな歯止めになります。携帯会社はアンテナ出力を低めに言いますが毛呂山町でも「8ワット」と約束しました。都内では「96ワット」ほどが普通です。8ワットでしかも100m地点で0.013マイクロW/cm2を保証させ、かつ測定の担保を約束させた意義は少なくありません。
 基本はもちろん事前での住民合意なき鉄塔建設には反対すべき、と私たちは考えていますが、今回のは大いに参考になる合意書です。


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