海外情報
(抄訳 TOKAI)
マイクロウェ-ブ・ニュ-ス2001年3〜4月号より
超広帯域(UWB=Ultrawideband)装置は無線やレ−ダ−への応用として将来性の大きい技術とみられている。たとえば地下鉱脈探索への利用や、壁の通過して透視したり、インタ−ネットでハイスピ−ド放送アクセスに使用したりできる。だが反面、NITA(米国立通信情報局)の報告書は、広く使われている電子システムに電磁干渉(EMI)を起こす現実的おそれがあることを認めている。そしてNTIAは「3.1ギガヘルツ(ギガは10億)以下のUWB装置の使用は極めて難しい」と結論づけた。UWB装置はとても広い帯域幅で細かいパルス信号を送るシセテムで、利用周波数帯を大幅に増やす。特に懸念されるのは航空レ−ダ−等への電磁干渉だ。実際30mの高さのオフィスビルの階で相当離れていても電磁干渉起こすおそれが指摘されている。いくつかのモデルで電磁干渉を減少させるものもあるというが、NTIAは「非現実的」と批判している。(訳者注:日本でIT革命が叫ばれているが、「利用」ばかり先行しそのリスクについてはほとんど論議されずにいるのが実状だ。)