ガウス・アクションニュース第7号 1999.8.14発行
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電気学会「電磁界報告書」の問題点(理学博士:荻野晃也) 1998年10月30日付けで、電気学会・電磁界生体影響問題調査特別委員会から、「電磁界の生体影響に関する現状評価と今後の課題」と題する報告書が出版された。しかし、プレス発表は、翌年の1月13日と遅れた。結論は「電磁界の実態と実験研究で得られた成果をもとに評価すれば、通常の居住環境における電磁界が人の健康に影響するとは言えない」としている。筆者は、この報告書にみならず、主要な学会報告や世界の研究動向も交えて検討してこの結論の批判を行い、電磁波の危険性を過小評価使用という意図が多すぎることを指摘している。
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アマチュア無線による被害報告とコメント(小郡真夏)(NOYA) 新興住宅地の中に、突然に、何の断りもなくアマチュア無線を始めて、まわりに被害を及ぼしている。国民生活センターでは、電磁波の危険性を避けるために引っ越しを勧められるなど、本末転倒の回答しか得られていない。考えられるあらゆる役所に相談中。情報を提供下さい。
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OAタップの危険性(NOYA) パソコン等の電子機器に電源を接続する装置(OAタップ)は、端子が3つのものがある。その一つはアース端子であり、通常は電気が流れない。ところが、一般に使っているのは2端子であるので、接続する機器によっては、流れないはずのアース端子にまで電流が流れて、火災などの危険をまねく恐れがある。アース端子に電流が流れるかどうかは簡単に調べられるので、ちょっとの注意を払って使いましょう。
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BS1「携帯電話は安全か」を見て(M.A.) (1999年7月22日に、NHK衛星第1テレビ「WORLD REPORT」という番組で、携帯電話の電磁波に関する特集番組が放映された。イギリスのBBCによる取材で、イギリスでは、かなりの反響があったもの。携帯電話から出る電磁波の4割は頭に向かっている。あるイギリス人男性は、極度の記憶障害にみまわれ、会社を相手に訴訟を起こした。
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ハイテク・イヤホンマイクの試験発売(O.N.) NTT技術研究所では、新方式の「雑音に強い」イヤホンマイクを試験発売した。話し声は頭蓋骨を通じて拾い、マイクで周囲の雑音を拾って打ち消し音を加える方式である。一般的にはイヤホンマイクを使うと、電磁波被曝を軽減することになるが、試験販売のビラには一言も触れていない。携帯電話のさらなる普及をもくろんでいるのであろうか。さらなるトラブルが懸念される。
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「ラピッド計画」最終報告について 「被曝を完全に安全だと認めることは出来ない」(結論の一部)、。「家電製品や事務機器からの磁場を最小のコストで低減しうるような選択を奨励する」(勧告の一部)。やはり、慎重なる回避が必要である。
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電磁波問題市民研究会からのおねがい 会の活動方法を新しくするために会則(案)をつくりました。皆様のご意見をお願いします。寄せられた意見をもとにして、ニュースレター第8号で発表します。なお、新体制は会員制とし、11月1日より発足の予定です。インターネットを活用して、皆様に迅速に情報を提供する方法を行います。
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