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婦援会は、阿媽たちが自分を恥じたりしない生き方を自ら獲得していくことを願って、年に何回か阿媽たちのワークショップを開いています。
それは、絵をかいたり、にわか演劇だったりしながら、いろいろな「創作」を通して阿媽たちが自分の過去と現在をみつめる「心理治療」につながっています。
「治療」というよりは、阿媽たちが少しでも楽しく過ごしてほしいという願いをもって婦援会のスタッフは努力しています。
2〜3ヶ月に1回、阿媽たちが台北市近郊に1泊しながらワークショップで顔を合わせることはだいじなことであり、また楽しみのひとつとなっています。

阿媽たちは美しい花嫁になって(2006年4月18日〜19日のワークショップ)

この日、阿媽たちは美しい花嫁姿になった。
なぜ花嫁姿に?

きっかけは、昨年、韓国ナヌムの家を訪問したとき、あるハルモニの部屋に招かれ、そこにハルモニの韓国式結婚衣装をまとった写真をみたからだ。呉秀妹阿媽はその写真にすぐ気がついた。そしてしみじみとした気持ちになった、自分もそうしてみたかったのに、と。

そして、阿媽たちの希望が台湾でもかなえられることになった。
美容師さんにメークアップしてもらい、それぞれ純白のウェディングドレスを身につけ、美しい自然をバックにみんなで写真を撮った。
この写真は、阿媽たちの大切な写真の1枚になることだろう。

私たち世代には、結婚制度や結婚式にこだわる思いはそれほど強くない人も多い。しかし、阿媽たちの世代は私たちとは別だ。まして、結婚したくても日本軍にふみじられた身体と心で阿媽たちは結婚はできないと思い込んできた人が多いし、結婚しても子どもができなかった人が多かったのだ。

この日、阿媽たちはうれしそうだった。
みんな楽しくポーズをとった。
そして、みんなとても美しかった。
平均年齢85歳(最高齢は呉秀妹阿媽の満90歳)の阿媽たちの花嫁姿の美しさ!

意外と言ったら失礼なことだが、80〜90歳の阿媽たちがこんなに初々しく、華やかに、美しくなるとは思っていなかった。

グループに分かれて話し合う

阿媽の言葉を書き取る

スモーキンググループ

秀妹さん(左)陳さん(右)

盧満妹さん

鄭陳桃さん

陳さん

当日の案内

婦援会のスタッフ手造りのブーケをもって。
みんな美しかった!


〒157-0061 東京都世田谷区北烏山 1-51-12
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台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会

阿媽たちのワークショップ