(1) 「イラクの人びとの声にこたえ自衛隊の即時撤退を求める国会請願署名」が始まりました。ちょうど小泉政権が自衛隊派兵延長を閣議決定したその日12月9日です。 イラクではジャーナリストのハナ・イブラヒームさんと「女性の意志委員会」の人たちが「日本軍を含めたすべての占領軍をイラクから撤退させるための署名運動」をすでに始めています。今回の日本の署名は、このイラクの署名運動に連帯して、日本側から呼応するものです。「戦争犠牲者を心に刻む会」と多くの平和団体、市民運動の呼びかけで始まりました。両方の署名は、日本の国会および首相宛に請願署名として提出される予定です。 (2) この署名運動の最も大きな意義は、イラクと日本の運動が両国で同時に手を結んで自衛隊と占領軍の撤退を求める初めての運動だということです。 私たちはイラクの人々が「われわれは占領を望んでいない」「自衛隊の派兵を望んでいない」と声を上げ、日本は再び侵略国家にならないでほしいと思っていることに、心から共感するとともに、彼らの願いに誠実に応えたいと考えています。そしてそれが日本の私たちの責務だと考えます。 小泉首相と日本政府は、イラクの援助期待を逆手にとって「自衛隊は必要だ」との現地の一部の声を盛んに言い立てています。しかしイラクの民衆は実際には米占領軍や自衛隊を初めとする全ての外国軍の撤退と、イラク人自身による国家再建と復興を心の底から望んでいるのです。今回の署名は現地のそう言ったイラクの民衆の希望と未来を体現するものです。 私たち「アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局」もこの署名運動の呼びかけ団体に加わり、署名運動に取り組むことに決めました。当面、私たち自身の署名活動と同時並行で取り組む決意です。「呼びかけ文」を以下に転載しますので、皆さまのご支援とご協力をお願いします。
2004年12月14日 アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局 ※これまで行ってきた私たち自身の「自衛隊の即時撤退を求める署名」は、まだその目的を実現しておらず、帰還自衛隊員への劣化ウランの検査実施、憲法改悪反対、教育基本法改悪反対等々、日本の運動に固有の他の課題を盛り込んだものでもあり、引き続き継続します。 直近の集約状況については、11月24日に1066名分の署名を請願署名として提出、12月7日にはさらに署名235名分+ネット署名133名分計368名分の追加署名を小泉首相宛に直送し、総計4124名分の署名を提出しました。ご協力ありがとうございました。引き続いてのご協力をお願いします。 |
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------以下、呼びかけ文 ---------- イラクの人々とともに 自衛隊の撤退を実現させましょう! 米英軍によるイラク侵略戦争が開始されてからまる2年になろうとしています。開戦以来イラク全体で、少なくとも10万人の市民が犠牲となったと言われており、また、米兵も1000人以上が戦死しています。ブッシュ米大統領の戦争政策・占領政策が破綻していることは誰の目にも明らかになりつつあります。しかし、小泉首相は「自衛隊が活動することろは非戦闘地域」と強弁し、あくまでもアメリカに追従する立場に固執しています。結果として、イラクでは日本人が標的にされる事件が頻発するようになり、2004年10月には、香田証生さんの命が奪われました。さらに11月には、自衛隊宿営地に迫撃砲が撃ち込まれ、地元サマワでは、自衛隊撤退を求めるデモが行われています。 裏面に掲載した「日本軍を含めたすべての占領軍をイラクから撤退させるための署名運動」は、この8月にイラク反戦を訴えに来日されたイラク人ジャーナリスト、ハナ・イブラヒームさん(及び彼女が代表を務める「女性の意志委員会」)が帰国後に呼びかけ始めたものです。文中では、日本国憲法第9条が高く評価され、その改悪を懸念する日本市民との連帯が呼びかけられています。また、今回の署名の目的のひとつとして「日本が再び占領ゲームの選手にならない」ことを掲げており、日本がかつてアジアで行った不正義をイラクにおいて繰り返さないよう訴えています。私たちは、このイラクの女性たちの行動にこたえ、日本においても署名運動を開始することにしました。私たちは、日本政府が、かつての侵略戦争の破綻を教訓とした憲法第9条を尊重し、自衛隊を即時撤退させることを要求します。一人でも多くの方の署名をお願いします。 ●呼びかけ団体(2004年12月9日現在) 「アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む集会」実行委員会/AKAYプロジェクトをともに創る会/ATTAC関西/KOBEピースiネット/アジェンダ・プロジェクト/アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局/イラク国際戦犯民衆法廷/イラクの子どもを救う会/大阪自由学校「ぼちぼち」/関西共同行動/シナピス/小泉首相靖国参拝違憲アジア訴訟団事務局/子ども全国交歓会/日朝日韓連帯大阪連絡会議(ヨンデネット大阪)/派兵チェック編集委員会/パレスチナの平和を考える会/ふぇみん大阪/平和を考えるオリーブの会/在日韓国民主女性会/大阪YWCA ---------- 呼びかけ文おわり ---------- ---------- 以下、署名本文 ---------- 衆議院議長殿、参議院議長殿 イラクの人びとの声にこたえ 自衛隊の即時撤退を求める国会請願署名 【請願主旨】 イラクにおいて、罪のない多くの子どもたちや一般の人々が殺され、重い後遺症を負わされています。これは、「大量破壊兵器」という偽りの情報によって始められた戦争、アメリカ軍を中心とした占領軍による武力行使によるものです。私たちはこのような悲劇が続くことを、許すことができません。そして、日本政府はイラクにおける占領軍の武力行使を支持し、イラクへの自衛隊派遣を強行しています。こうした日本政府の政策は、世界の平和を希求する日本国憲法の精神に反することは明らかです。すでにイラクでも署名運動が進められています。私たちは、イラクの人びとと共に自衛隊の即時撤退を求めます。 【請願事項】 イラクから、自衛隊を即時撤退させてください。 ■署名提出先 衆参両院議長 ※集めた署名は、イラクで集めている署名のコピーと併せて提出します。 ※第一次締切は2005年2月末日です。 ---------- 署名本文おわり ---------- ★署名用紙は以下のサイトからダウンロードできます http://page.freett.com/palestine/iraq_action.html また、署名用紙の送付依頼は「署名事務局」又は下記までご連絡ください。 ★連絡先 「アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名」事務局 〒580-0023 大阪府松原市南新町 3-3-28 阪南中央病院労働組合 気付 FAX 072-331-1919 TEL 090-5094-9483(事務局) e-mail: stopuswar@jca.apc.org 「アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む集会」実行委員会・事務局 〒556-0026 大阪市浪速区浪速西2-3-2-608 上杉方 TEL 06-6562-7740 FAX 06-6562-5272 e-mail iraq_action@hotmail.com |