イラク戦争開戦3周年にあたって、米軍がイラクで行った戦争犯罪の集中点であるファルージャ虐殺を取り上げた二つのドキュメンタリー映画上映会が3月12日に大阪で行われる。 ファルージャは、米軍により二度にわたって大規模な侵攻と大規模な住民虐殺の暴虐を受けた。2004年4月と2004年11月である。上映される映画の一つは2004年4月の米軍によるファルージャ侵攻と住民虐殺を取り上げたビデオジャーナリスト土井敏邦さんの記録映画「ファルージャ2004年4月」である。この時の1ヶ月にわたる包囲と攻撃で米軍は750人の住民を殺し、2800人を負傷させたという。土井さんは米軍による侵攻が終わったわずか10日後にファルージャに入り、住民や被害者にインタビューを行い、米軍による無差別攻撃の惨状と誰が米軍と戦ったのかを映像に記録し、世界に実情を知らせた。 上映されるもう一つのビデオは2004年11月のファルージャ大虐殺を記録したイラク人カメラマン、イサーム・ラシードさんの「ファルージャからの証言」である。11月のファルージャ侵攻はファルージャの町を徹底的に破壊し、2000人(一説に6000人)と言われる住民を虐殺した。町は瓦礫の山に変えられ、市内に残った市民の多くは、女性や子供、老人までも「テロリスト」と見なされて殺された。「ファルージャからの証言」はこの大虐殺の時に、町の中に残ったカメラマンの映像によって戦闘中の市内で市民たちが置かれた戦慄すべき状況を伝えている。ラシードさんは、各地の避難キャンプに避難した人たちに証言を自ら聞いてまわり、ファルージャに対して米軍がどのようなことを行ったのか世界に訴えた作品である。 作者のイサム・ラシードさんは昨年夏に訪日し、このビデオ(英語版)を上映しながら各地で証言を行った。今回上映されるビデオは日本側の受け入れに当たった人たちが半年かけて翻訳をした日本語字幕版である。このビデオは「イラクの人びとの声にこたえ自衛隊の即時撤退を求める国会請願署名」の署名連絡会が、自衛隊を含む全軍隊の撤退をもとめるイラクの人たちの気持ちを日本の国会議員に伝えようと、賛同者からのカンパを集めて約100人の国会議員に送られた。 上映会では、映画の作者である土井敏邦さん自身が講演を行います。イラク戦争開戦3周年を前に、米軍撤退、自衛隊撤退の声を再度強めるために是非ご覧ください。 なお、このビデオは以下の申込先で入手することができます。
日本語版制作「ファルージャからの証言」日本語版制作委員会 頒価 2500円+送料200円(2枚以上は送料無料) 5枚以上は委託料金扱い1枚2000円 〒545-0052 大阪市阿倍野区阿倍野筋3-1-27-401 役重方 イラクフォーラム事務局 TEL090-9273-4316 /FAX06-6624-2835 メール ysige@hotmail.com
申し込みは日本語版、英語版ともにVHSとDVDの2種類 VHS、DVDともに 3500円(団体10000円)(税込・送料別) 申し込みは以下のところにお名前と送り先、お求めの種類と本数を銘記ください。 折り返し、代金の振込み先が通知されます (Eメール) falluja2004@hotmail.co.jp (FAX) 045-311-3772 [関連記事] シリーズ<マスコミが伝えないイラク戦争・占領の現実>その23 ファルージャ大虐殺一周年:米軍の戦争犯罪(3) 米軍の暴虐と人々の怒り・抵抗を記録 『Caught in the Crossfire〜The Untold Story of Fallujah』 −−十字砲火に曝されて〜語られなかったファルージャ−− |