アメリカ大統領 ジョージ・W・プッシュ殿

アメリカ政府のアフガニスタンヘの報復攻撃に抗議する声明


 アメリカでのテロ多発事件直後のアメリカ世論及びその同盟国の論調は、アメリカの報復攻撃を期待し、支持があったのも事実です。しかし、時間の経過に従い、世論の感情的たかぷりも沈静化し、今では、冷静に事の真相を見極め対処しようとする雰囲気がつくられつつあります。そして、平和的な解決の要求も高まりつつあります。
 そんな国際世論を無視するかのように、アメリカ政府は、けさの1時30分頃に、アフガニスタンヘの潜水艦からのミサイル攻撃及び空からの爆撃を開始しました。
 私たちは、アメリカの報復攻撃の策動に対して、国家として軍事行動に出ることは、国家テロに等しく、また、テロはテロと呼ぷ悪循環を繰り返し、罪のない多くの民衆がその犠牲になることを警告してきました。テロに正義がないのと同様に、アメリカのアフガニスタン攻撃開始に何の正義もないばかりか、覇権主義国家としてのアメリカの邪悪で非人道的な一面を明確に示したもので、今後はイスラム国家をはじめ、世界の良心的多くの民衆の不信の的になることも確実です。
 アメリカ政府は、軍事行動は長期的にわたることを言明しています。そのことによってアフガニスタンは、壊滅的国土破壊と展望のない民衆の悲劇が繰り返されることを私たちは危惧します。これ以上の悲劇の拡大を世界の民衆は、絶対に許すものではないことを、アメリカ政府は知るべきです。
 私たちは、今回のアメリカ政府による国家テロを駆使してのアフガニスタンへの軍事行動に満身の怒りをもって抗議すると共に、直に報復行動を停止し平和的解決に向け最大の努力を払うことを要求します。
2001年10月8日
沖縄から基地をなくし世界の平和を求める市民連絡会



 copyright © 2001 アメリカの「報復戦争」と日本の参戦に反対する署名運動 事務局