署名事務局のパネル貸し出しを利用して大阪府交野市で「イラク戦争パネル展」を行った方から報告をいただいております。御本人の了承を得て、以下に報告内容を掲載します。 「イラク戦争パネル展 〜報道されないイラク戦争の真実〜」 ビデオ「劣化ウランの恐怖」同時上映 8月30日(土)・31日(日) 午前10時〜午後4時 青年の家1階ロビー(交野市図書館横)にて 交野市で開いたイラク戦争パネル展には、2日間で延べ150人の市民が参加してくれました。展示場所が図書館の横であったので、土日に図書館を利用しに来た人がついでに見てくれたという要素もありましたが、ほぼ常時誰かが見ているという状態で、イラク戦争被害に対する関心の高さがうかがえました。 当日の企画内容は「パネルの展示」「ビデオの上映」「アンケートの実施」でした。 <展示内容> 1.イラク開戦前のパネルから湾岸戦争時の劣化ウランの被害の部分。 2.イラク戦争開戦後のパネル。主にアルジャジーラ等の被害写真とイラクボディカウント。 3.開戦前のパネルから、10・26の世界各地の運動、韓国の梅香里に闘い等、沖縄の米軍基地、ブッシュに協力する小泉政権、等。 パネルが有事立法成立前に作られたこともあって、情勢が遅れている部分(有事立法の成立、イラク特別措置法の成立、自衛隊の派遣が焦点になっていること)について多少文章で補いました。 「パネルの展示」で現実のイラク市民の被害の深刻さにショックを受けた人も多く、ショックのため途中で見ることができなくなった女性もいたほどです。 <ビデオの上映> 「劣化ウランの恐怖」というビデオは、湾岸戦争で使用した劣化ウランの恐ろしさを余すところなく暴露していてる内容で、展示場で終日上映しました。30分という長さにも関わらず、最初から最後まで食い入るように見てくれた人が何人かおりました。 <アンケートの実施> 展示を見てくれた人に声をかけ、アンケートへの記入を依頼して、52名の方が記入してくれました。 イラク戦争自体に反対である人はもちろん多かったのですが、イラク戦争はやむをえないとしながらも、自衛隊の派遣には明確に反対するという人も結構いたのが印象的でした。また、イラク戦争や自衛隊派遣に反対の人でも、劣化ウラン弾について知らない人が非常にたくさんいることを知り、まだまだ劣化ウラン弾の問題を知らせる活動が必要だなあと感じました。以下に集計結果を載せます。感想の欄に記入されたものは全て載せています。感想は世代別にまとめました。 〇アンケート結果(有効回答数52) 1.回答者年代構成 0〜19歳 14名 20〜39歳 6名 40〜59歳 18名 60〜 14名 −−−−−−−−−− 合 計 52名 2.アメリカがはじめたイラク戦争をどう思いますか? 反対・・77% 賛成・・0% やむを得ない・・19% その他・・4% 3.日本がイラクに自衛隊を派遣することについてどう思いますか? 反対・・81% 賛成・・0% やむを得ない・・15% その他・・4% 4.イラクに劣化ウラン弾が使用されたことをご存じでしたか。 知っていた・・52% 知らなかった・・46% その他・・2% 5.今回のパネル展についてご感想をお聞かせ下さい。 <10代 男性> 「とても、はげしいもんだと思った。」 「日本人がこの事実を知ることが大切」 「戦争は二度と起きてほしくないと思った。世界平和を望みます。」 「せんそうでかわいそう」(8歳) <10代 女性> 「イラク戦争はとてもひどいと思う。」 「赤ちゃんとか、小さい子どもまで、たくさんの人が死んだり、ひどい目にあっていて、すごくかわいそうで、ざんこくでした。はやく、戦争をやめてほしい。」 「すごく、ざんこくでした。赤ちゃんや小さい子まで死んでいたり、戦争はやめてほしい。」 「どんな理由であっても戦争はあってはならないと思った。被害にあうのは罪のない人ばかりだと思った。」 「テレビでは知らない事がいっぱいてんじされてた。つみのない子どもを殺すのは絶対にだめやと思う。何で戦争をするんだろう?と思った。」 「被害にあっている人は子供が多い事を知った。なんで戦争をするのか不思議です。たくさんの命がなくなるとゆうことを考えてほしい。 「かわいそうだった。小さいこが多かった。」 <20代 男性> 「何も知らない子供が被害にあっている様子は見ていて悲しくなる。アメリカのしている事は倫理的なことを言えば、確かに許されることではないだろうが、このような民族同士の争いというものは、人間が存在する限りなくならないだろう。それは人類が膨大な時間を経て確立してきた性質ともいえるものだからであると思う。」 <20歳代 女性> 「とても、ひさんな状況がわかった。」 <40・50代 男性> 「どうして子どもたちがこんなひどい目に合わなければいけないのか!むごすぎるぞ。」 「イラク戦争前に枚方でもパネル展などやりましたが、戦争後は(戦争後と言えるか?ですが。まだ続いていますね)できていないので参考になりました。ありがとうございます。」 「劣化ウラン弾やクラスター爆弾等がどれだけ多くのイラクの人々を殺し、傷つけたのか。ブッシュ、ブレア、小泉を告発し続けていくことが大事だと思います。わかりやすい展示でした。」 「改めて戦争(これはアメリカの横暴な行動だが)によって弱者(女性、子供、お年寄り)が犠牲になる恐ろしさと怒りを感じます。日本は広島、長崎、ビキニと三度も放射能の被害にあっているのに、まだ、鈍感と思う。小さな事からでも自分でできることを知らせて行きたい。」 「戦争をなくさないといけないと思う。」 「時間不足で、十分鑑賞できなかった。」 「無残」 <40・50代 女性> 「子供が、かわいそうです。おとなの責任です。」 「うわさには聞いていましたが、写真を見て真実衝撃をうけました。写真展開催ありがとうございます。」 「傷ついて薬もなく、私たち日本人には考えられない様子にこれからどうして生きていくのか、ほんとうにかわいそうです。」 「思っていたよりたいへんな現実でびっくりしました。」 「あまりに悲惨で見るのがつらい」 <60歳以上 男性> 「どの様な形であれ戦争は反対だ」 「初めてみた。新聞、TVのものと違う視点のもある。」 「劣化ウラン弾の悲惨さがよく理解できます。」 「写真は良いが、内容はムゴイ」 「よくやってくれたね」 「戦争は絶対すべきではない。関係のない、女、子供まで犠牲になり、見ておれない。」 「子供のぎせいが多く、戦争とは云え、ひさんである。」 「パネルが少ない。」 「戦争にわ国民が犠牲になる事わしかたがない」 「(パネル展は)良い事です。戦争はしてはいけない」 <60歳以上 女性> 「胸が痛くなりました。むごいことです」 <感想>−−−−− アメリカのイラク占領後は、マスコミの報道も劇的に少なくなり、イラク戦争への関心を下がっています。自衛隊の派遣に反対する世論を盛り上げるためにも、今回のイラク戦争の被害を知らせることが重要だと改めて感じました。ささやかな展示会ではありましたが、多くの人たちと話をすることができ、有意義だったと思います。 パネル展開催に協力してくれた多くの皆さん、また、パネル展を見に来てくれた皆さん、ありがとうございました。 9月5日記
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