12月28日

韓国の反基地・反戦平和運動との連帯を目指して
2002年燃え上がった反基地闘争、広がる反米闘争〜韓国からの報告
駐韓米軍犯罪根絶運動本部事務局長 李韶熙(イ・ソヒ)さん講演会

 駐韓米軍による2人の女子中学生れき殺事件に対する抗議署名が100万を突破しました。4ヶ月という短期間に、しかも反米・反基地を内容とする署名が100万も集まるのは韓国「史上初」で「歴史的なこと」です。韓国内で、事件に対する怒り、米軍とブッシュ大統領に対する怒りがどれほど強く大きいものかを100万という数が物語っています。
 事件に対する抗議は、これからまだまだ続きます。真相解明、犯罪者処罰、ブッシュ大統領の謝罪、韓米地位協定(SOFA)の抜本的改定など、韓国の人々が要求していることは、何一つ実現していません。汎国民対策委員会は、闘争方針を次々に出して米軍とブッシュ大統領の責任追及する運動をさらに展開していきます。汎国民対策委員会の代表が渡米し、100万署名をホワイトハウスに提出、その後1週間ホワイトハウス前で座り込みを実施する予定です。米軍が少女らをひき殺した米兵を軍事法廷にかけていますが、加害者が自らを裁くというこの欺瞞的な軍事法廷に対する闘争も綿密に取り組まれています。運動の勢いは衰えることを知りません。
 半世紀、押さえに押さえてきた反米感情が少女たちの事件をきっかけに爆発しました。「この事件は韓国の劇的な変化の序曲だろう」とも言われています。韓国は今大きな転換点にあります。「悪の枢軸論」を豪語するブッシュ大統領と米軍が朝鮮半島の分断の元凶であることを誰もが感じ始めました。都市化が急速に進んでいるソウルとその近郊では、基地と住宅がひしめき合い、米軍による事件・事故は大きな社会問題となってきています。そして「米軍が闘争の対象になるのは極めて自然なこと」となりました。事件についての抗議や責任追及だけではなく、アメリカの対イラク戦争や北朝鮮敵視政策も厳しく批判し、反対しています。自国民が殺されたにもかかわらず、真剣な対応をまったくしようとしない韓国政府に対しても運動の矛先が向けられています。「今や反基地・反米闘争は本格的な大衆闘争として固まりつつある」ようです。2002年の韓国は駐韓米軍による韓国「支配」の矛盾が凝縮して現れているように思えます。
 2002年の韓国について、運動が燃え上がるその渦中で活動されている方から学ぼうと思い12月28日に李韶熙さんをお招きします。韓国の運動について、駐韓米軍について語っていただきます。運動の話だけではなく、ひとりの女性が生き生きと活動されている姿は、私たちに新鮮な息吹を送ってくれることと思います。
 アメリカによる対イラク戦争や北朝鮮への敵視政策、アフガニスタン、フィリピンへの軍事展開などに反対するために、日本の戦争協力と有事法制に反対するためにも、韓国との連帯の必要性を強く感じます。今回の講演会を韓国との連帯の第一歩にしたいと思います。韓国の人々と共に、朝鮮統一とアジアの平和を願いながら自らの行動を考えていきたいと思います。
 年末という慌ただしい時期ですが一人でも多くの方がご参加くださいますよう、お願いいたします。
2002年11月17日

李韶熙さんの来日を歓迎します。            沖韓民衆連帯
沖縄金曜集会
基地はいらない!女たちの全国ネットワーク
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局


駐韓米軍犯罪根絶運動本部事務局長 李韶熙さん講演会
12月28日(土)1時〜5時
クレオ大阪中央・多目的室(地下鉄谷町線・四天王寺前夕陽丘)  <地図>
連絡先  アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局

2002年の締めくくりに韓国の熱い闘いに触れませんか?