世界中で米のイラク攻撃反対の大衆行動が行われる −−イギリスでアメリカでイタリアで全世界で、10/6-7、10/26、10/31へ引き継がれる−− |
(写真:9/28 ロンドン・ハイドパーク 「Stop the War Coalition」より)
世界各地でブッシュ・ブレアの対イラク戦争反対の大衆行動が行われた。イギリス、アメリカ、イタリアなど、文字通り全世界規模で行われた。
特に注目したいのは、イギリスである。イラク攻撃が米英共同作戦になるのか、それとも米の単独行動になるのか。そのカギを握っているのがイギリスの動向だからである。もしイギリスで阻止できれば、ブッシュは更に窮地に陥るだろう。
私たちがイギリスに注目するのには、もう一つ理由がある。それは9/28デモの中で、10/31に「街を止めよ!戦争を止めよ!抵抗デー」を参加者全体に呼びかけたことである。以下にそのアピールを紹介する。アピールは、単にキャンペーンにとどまってはならない、様々な実力行動を交えて本当に戦争をストップさせることを皆に訴えていることだ。
アメリカでは、全米各地で大衆行動が行われている。ワシントン、デンバー等々、去年の9月のように、また今年の4月のようにワシントンへ総結集するのではなく、各都市で、自分たちの街で、反対の意思表示をはっきりと示すことの重要性を打ち出しているのだ。人数は数千人、多いところで1万人だが、その力と影響力は決して劣らない。
アメリカでは来る10/6〜7に、再び全米規模で反戦平和運動が行われる。中心はNION(NOT IN OUR NAME)で、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シアトルなどで。そして10/26には別の団体ANSWERが、ワシントンを中心に全米規模で行動する。
これら世界の民衆の行動に触発され、エネルギーを得て、私たち日本の運動も、精一杯頑張りたい。
2002年10月2日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
[翻訳資料] 「Stop the War Coalition」 による直接行動の呼びかけ
October 31st Day of Protest: Stop Your City - Stop The War
10月31日抗議デー: あなたの街を止めよ。戦争を止めよ。
ジョージ・ブッシュとトニー・ブレアは、イラクを攻撃しようと決心しています。それは民主主義のための戦争にはなりません ―― それは石油の富と戦略的に重要な中東を支配するための戦争になるでしょう。それは核兵器の拡散を防ぐ戦争にはなりません。なぜなら、イラクはそのような兵器を所有していないからです。
この国の大多数の人々は戦争に反対します。しかし、人々の意見は政府によって無視されており、メディアによって社会的に無視されています。
議会で戦争に関する投票はなく、国民の抗議だけがトニー・ブレアに下院の「諮問」会議すら許可することを強いることができました。
ジョージ・ブッシュとトニー・ブレアは、イラクを攻撃しようと決心しています。しかし彼らには難題が待ち受けています。私たちです。 反戦運動はこの国の偉大な民主主義の運動です。 今、中東の平和を脅かしている殺戮と流血を止めるよう政府に強いることができるのは、この国の運動だけです。
私たちは今や言葉から実行に移らなければなりません。私たちはデモンストレーションから直接行動に進まなければなりません。
9月28日にロンドンでデモを行った何十万もの人々が、自分たちの地方に戻り直接行動を組織するならば、私たちは、政府が無視することのできない運動を構築することができます。
私たちは私たちの数を数えさせなければなりません。それが、私たちがトニー・ベンの市民的不服従の呼びかけを支持している理由です。
10月31日木曜日に、私たちは、戦争に反対するすべての人に次のことを求めます:
○あなたの職場か職場の近くでの、反戦演説者あるいは地方デモ行進をともなった集会。
○大学占拠およびティーチイン。
○夕方に、あなたが住んでいる町の中心的な抗議のために私たちに加わってください。横断幕を持って来て座り込み、交通を阻止してください。
私たちは、メディアと政府が無視することのできない抗議を必要とします。あなたの地方の労働組合、平和組織、学生組合、キャンペーン、モスクおよび教会と連絡をとってください。すべての集会、すべての職場、大学、本通りでチラシを配ってください。
新しいチラシを入手してください(PDF)。このチラシを見るのに問題があれば、下のアイコンをクリックすることによりアドビのウェブ・サイトからアクロバット・リーダをダウンロードしてください。請願用紙をダウンロードして、すべての知人のまわりでそれをとってください。
10月31日木曜日を、あなたの都市や町を止め、私たちが戦争を止めるその日にしてください。
イギリス史上最大40万人のイラク攻撃反対デモ。
イラクを攻撃するな!パレスチナに自由を! ロンドン9月28日
「ストップ・ザ・ウォー連合」と英国イスラム教協会の共同で組織された、9月29日ロンドンにおけるイラク攻撃反対デモ(Don’t Attack Iraq March)に、英国史上最大の40万人(主催者発表)が参加した。これは、1980年代初め頃、レーガンの対ソ超核軍拡の脅威、中距離核配備などに反対する反核平和運動の高揚(20万人、25万人と言われている)を大きく上回る規模である。
★「ストップ・ザ・ウォー連合」のHP(http://www.stopwar.org.uk/)にデモの写真や、報告が掲載されている。
http://www.stopwar.org.uk/press.asp#photos
★また独立系メディアにも詳細が報道されている。
http://uk.indymedia.org/
デモには、年金受給者、学童、湾岸戦争の退役軍人、労働組合、芸術家や作家、イスラム教徒、キリスト教徒、そしてユダヤ教徒、全国からあらゆる層の人たちが集まり、ブッシュを支持するな!イラクを攻撃するな!のプラカードや横断幕を持って行進した。パレスチナ国旗を掲げた参加者も多く、パレスチナへの連帯がもうひとつのメインスローガンとなった。
デモはエンバンクメント(テムズ河北岸)から英国議会、ホワイトホール(英政府官庁街)を通ってハイドパークに至る数キロを行進したが、3時半に35万人以上が参加したと主催者が発表した時には、既に集結点ハイドパークはデモ参加者であふれ、一方エンバンクメントではまだ出発を待っているという状態だった。午後5時半、40万人が参加したと主催者が発表すると、参加者から歓声が上がった。
ハイドパークでは、前労働党下院議員のトニー・ベンや、ロンドン市長ケン・リビングストン、元国連武器査察官スコット・リッターも演説を行った。パレスチナ連帯キャンペーンなどパレスチナ連帯組織や運輸一般労組(TGWU)など労働組合の代表も多く参加しスピーチを行ったのが特徴的だ。彼らはみなデモ参加者から熱烈に歓迎された。
主催者の「ストップ・ザ・ウォー連合」からは、10月31日に次の「ドント・アタック・イラク行動デー」を持つとの発表が行われた。全国で大学占領、ティーチイン、職場集会などの抗議行動、平和的な直接行動を行うことを呼びかけた。(翻訳資料)
このデモに結集した40万人のイラク攻撃反対の断固たる反戦の意志は、ブレアに大きな衝撃を与えただろう。結集した人々の広がりは、ブッシュの対イラク戦争が何の正当性も合理性も持たないことを示している。対イラク戦争を阻止しうるとの希望を抱かせるものである。
(写真 "UK Independent media center" より)
ワシントンで3000人がチェイニー副大統領公邸へデモ。(9月29日)
デンバーでは、2000人のデモがブッシュを迎える(9月27日)。
ワシントンでは9月29日、約3000人がチェイニー副大統領公邸に向けてデモンストレーションを行った。「石油のために血を流すな」のプラカードなどを掲げて行進した。
デモは、各国大使館が並ぶ通りを抜けて副大統領公館に入った。機動隊や特殊警察に警護されたトルコ、英、日、エジプトなどの大使館の前で、デモ参加者は立ち止まって、イラク戦争に反対せよという横断幕を掲げたり、シュプレヒコールを挙げたりした。パレスチナの旗を持って加わる人たちもあり、「パレスチナを自由に」のシュプレヒコールも挙げられた。
デモ行進が南アフリカ大使館の前に来た時には、大使館の人々も表に出て、連帯の拳をあげた。
最後にチェイニー公邸の前の通りを3000人の人々が埋め尽くした。「イラクとの戦争は絶対反対」「石油のために血を流すな」「ベトナムの失敗を繰り返すな」などのプラカードや横断幕を掲げて、警官隊が厳重に警備する公邸を取り囲んだ。
http://dc.indymedia.org/
ワシントンでは、28,29日の世銀・IMF総会に反対する反グローバリズムの行動が行われており、28日には7500人が抗議に集まった。27日のデモでは警官隊と衝突し650人の逮捕者を出していた。
27日には、コロラド州デンバーでも、ブッシュ大統領の遊説に合わせて、2000人以上がデモを行った。
イタリア・ローマでは10万人が反戦デモ。(9月28日)
ローマでは、「再建共産党」の呼びかけで、10万人以上がイラク攻撃反対デモを行った。
(写真 "UK Independent media center" より)
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