「ウォールストリートと戦争に金を使うな!働く者と貧しい者にこそ救済を!」
全米で、ブッシュの金融救済策への反対と怒りが爆発!

 ブッシュが9月19日に打ち出した金融独占資本への7000億ドルもの救済策に対して、「繁栄」の陰で切り捨てられて来た人々の間から激しい反発が生まれている。サブプライムにだまされて家となけなしの財産を奪われた人たち、ハリケーンで住むところも家族も失った人たち、病気になっても医者にもかかれない人たち、移民差別によってまともな職にさえ就けない人たち、貧しさから軍に入ることを余儀なくされた若者たち、イラク・アフガン戦争で愛する家族を失った人たち−−これら虐げられ、放置されてきた人々の中から、「救済されるべきは金融資本ではなく私たちだ」という要求が噴出している。金融独占の救済に巨費を投じる無謀な政策を契機に、ブッシュが遂行してきた金融バブルと「対テロ戦争」の犠牲にされた人々から不満が爆発しているのである。
 イラク・アフガン戦争、イラン戦争準備に反対する反戦・平和運動の中で、目下、金融救済策反対は最重要の中心スローガンとなっている。全米190カ所、70万人が参加する集会・デモンストレーションが呼びかけられている。反戦センターのANSWER(Act Now to Stop War and End Racism)は、「救済策に反対」のビラを紹介し、集会やデモの組織、議会への手紙やメール、電話などあらゆる行動を取るよう呼びかけている。
http://www.impeachbush.org/site/DocServer/votenobailout.pdf?docID=241&JServSessionIdr001=t0c2njuc25.app6a(ImpeachBush.Org
 もう一つの反戦センターUFPJ(United for Peace and Justice)はサイトのトップに「ブッシュの救済策を阻止せよ」を掲げ、各地での緊急行動を呼びかけている。
http://www.unitedforpeace.org/article.php?id=3956(UFPJ)
Troops Out Now Coalition、IAC(International Action Center )などは、「ウォールストリートと戦争に金を使うな!働く者と貧しい者にこそ救済を!」をメインスローガンに掲げ、9月27日、ニューヨークシティなどで大規模な集会とデモをよびかけている。
http://www.iacenter.org/(IAC)
 問題はまだ始まったばかりである。イラク・アフガン戦争の泥沼化とサブプライム危機に端を発した金融危機の爆発は、軍事覇権帝国、金融帝国を根底から揺さぶろうとしている。
※National Protests Erupt Over Bailout Plan(IPS)
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=44012
※Troops Out Now Coalition
http://www.troopsoutnow.org/
https://secure2.convio.net/pepib/site/Advocacy?cmd=display&page=UserAction&id=123(VoteNOBailout.Org)
※SEPT 27 MASS MARCH in NYCのチラシ(Troops Out Now Coalition)
http://www.troopsoutnow.org/public_html/sept27swoibailout.pdf
※People tell Michigan legislators: ‘MORATORIUM NOW!’(Workers World)
http://www.workers.org/2008/us/michigan_1002/
※ウォールストリート、ロサンゼルスでの行動(Indymedia)
http://la.indymedia.org/news/2008/09/220603.php
http://nyc.indymedia.org/en/2008/09/100279.html

2008年9月27日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局



9月26日 ウォールストリートで行われた集会


9月25日、ウォールストリートでの1000人の労働者のデモ

9月25日カリフォルニア州フレズノで行われたデモ


9月17日のサンフランシスコでの集会


金融救済策反対を呼びかけるビラ

8月2日Troops Out Now Coalitionが主催したデモンストレーション。「住宅は人間の権利だ」「今こそ福祉を」のスローガン。

救済策にNOの投票を(ビラの翻訳)
銀行の、銀行による、銀行のための政治に反対するなら、この救済策の法制化にNOの投票を!

 私たちは銀行家たちのクーデターを目撃している。彼ら自身の貪欲と莫大な利益によって作り出された危機からの経済の救済の名の下に、最大の銀行家たちは国と人民を人質に取った。
 「我々にお前たちの金を与えよ、お前たちの憲法に残されているものを破棄せよ、さもなければ、我々はお前たちの経済を沈める。我々に要求する権力と金を与えよ、さもなければ、お前たちを新しい経済恐慌からの失業に捨て置く。」これこそウォール街とブッシュ政権からのメッセージである。
 銀行危機を口実に、ブッシュ政権はこの国の運営の仕方を変えつつある。これは単に、何兆ドルを人民から取り、それを最富裕の銀行家たちに与え間に合うように処理させるだけではない。
 議会は、行政府、特に財務省にいるホワイトハウスから任命された者に、私たちの金を取り、それを国内外の銀行や企業に、選出議員や裁判所や人民の監督の全く無い、絶対的権限を与える準備ができている。
 その新しい法案には次のようにある。「この法案に関わる財務省当局に従って、財務長官の決定は何らチェックされることなく、機関の自由裁量に委ねられ、どんな法廷や行政機関によってもチェックされないであろう。」この法案は、財務省が、何兆ドルもの私たちの税金の使途の管理指揮を行うよう、危機を作り出した同じ銀行家たちを任命することを認めている。
 私たちは、ブッシュ政権による、「最富裕の銀行家たちの、最富裕の銀行家たちによる、最富裕の銀行家たちのための政治」のビジョンの正式化を、支持したり容認したりは決してしない。
 この新しいシステムは大規模の窃盗を制度化する。レーマン・ブラザーズの銀行家たちは、先週の彼らの会社の倒産の後で、25億ドルのボーナスを受け取るが、ホワイトハウスと財務省下の新しい独裁当局は、担保を差し押さえられている何百万もの勤労家族の救済を全く除外している。
 私たちは年間15兆ドルの経済の中で暮らしている。私たちの税金を取って既に裕福で力ある者にそれを与える代わりに、この資金は、まともな支払いの仕事、手ごろな住居、健康と子供への良い教育を提供するために、使われるべきである。別の道がある!
 今こそ人民の声を聞く時である。いくじのない議会は、ブッシュの不法のイラク戦争を公認し愛国者法を認可した。今再び彼らは、ホワイトハウスとウォール街に人民のお金に対する独裁的支配権を与えるよう、羊のように集められている。
 あなたたちの議会代表に手紙を送ろう。