「対テロ戦争」加担を批判し、インド洋からの自衛隊撤退を要求
“9・15Peace Day Tokyo 2007@東京タワー下”に、のべ1200人が参加
9月15日、ワールドピースナウの呼びかけ、Peace Day 実行委員会の主催で「9.15PEACE Day Tokyo 2007 @東京タワー下」が、東京タワーの見える芝公園4号地で行われました。署名事務局も代表を派遣し、東京のピースニュースの人たちと共に集会・デモに参加しました。
集会では、インド洋給油問題の行き詰まりが安倍首相の突然の退陣の理由の一つであること、テロ特措法が依然臨時国会の最大の焦点であり、ポスト安倍政権に対して、「対テロ戦争」への加担をやめ、インド洋からの自衛艦撤退を要求する運動をさらに強める必要が強調されました。
集会のはじめに、バウネットジャパンの西野瑠美子さん、社民党の福島瑞穂党首、川田龍平参院議員が駆けつけました。西野さんは、安倍首相はやめても、日本軍慰安婦の存在を否定する安倍の歴史認識は残っていると、戦争責任問題の徹底追及をよびかけました。福島さんは、おぼっちゃんの投げだし内閣だと安倍の辞任を批判し、自衛隊を撤退させる新法の必要性を訴えました。川田さんは、沖縄戦での集団自決への日本軍による強制を削除した教科書検定にふれ、沖縄の悲惨な実態はなくなっていないと批判しました。
さまざまなグループ個人やバンドが発言や音楽演奏でアピールするフリートークとフリーライブのあとは、反貧困ネットワーク準備会事務局長の湯浅誠さん、日本国際ボランティアセンターの谷山博史さん、グリーンピースジャパンの星川淳さん、アムネスティ・インターナショナルの川上園子さんからのスピーチが続きました。
湯浅さんは、戦争する国は、人々の生活を犠牲にし、貧困を拡大し、医療や福祉を剥奪するとし、マイケル・ムーアの映画「シッコ」に言及して、日本でも同じようなことが進行していると、戦争国家化の動きを批判しました。谷山さんは、9.11以降6年になるが「テロリスト」とは一体だれなのかいまだにわからないと、「対テロ」を掲げたブッシュ戦争を批判し、アフガニスタンでは月に100人の民間人が犠牲になるような殺戮が行われている状況を、アフガニスタンに昨年まで滞在していた経験に基づいて話しました。星川さんは、「戦争は最大の環境破壊」をキーワードに、地球温暖化に対する無政策や原発・プルトニウム利用政策などを批判しました。川上さんは、グアンタナモの状況を報告し、「テロリスト」を作りだして人権蹂躙や拷問をやることが「対テロ戦争」の大きな特徴であるとしました。それぞれの発言は、「対テロ戦争」と日本の加担の無法性を様々な見地から暴露するものとなりました。
スピーチ終了後、東京タワーを一周するピースパレードが行われました。ピースパレードには約400人が参加し、「自衛隊はインド洋から帰れ」「ブッシュ倒そう」などのシュプレヒコールを挙げました。
集会の最後に、高田健さんが「テロ特措法は終わっていない!テロ特措法にしろ『新法』にしろ洋上給油活動の延長をやろうとしている。わたしたちは、これを絶対に打ち破らなければならない!」と 訴えました。集会には述べ1200人が参加しました。
(ピースニュースの報告 http://www.jca.apc.org/~p-news/peaceday_070915.html)
2007年9月15日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局