洞爺湖サミット反対東京行動参加報告
SHUT DOWN 貧困と環境破壊のG8サミット
6月28日「SHUT DOWN(G8サミットの電源を切る)貧困と環境破壊のG8サミット」を掲げ、7月の北海道での行動を前に東京でG8サミットに反対・抗議する集会が開催されました。主催はG8を問う連絡会を中心とするG8サミット直前東京行動実行委員会。数十の様々な課題で闘う市民団体を結集し、4月から準備がされ、各地でのG8大臣級会議への対抗アクションから当日午後の分科会での討議を引き継ぎ、会場の文京区民センターには、用意された資料がなくなるほどの多くの若い人を含め4〜500名が結集し熱気にあふれた集会となりました。
冒頭、シチズンの韓国子会社の労働組合から 協約に反して会社の売却=資本の撤収を決定した親会社への交渉のため遠征団を組んで来日したことが報告され支援の要請がなされました。
続いて対抗アクションと分科会の報告が行われました。
神戸での環境大臣会議対抗アクション、柏崎での労働大臣会議対抗アクション、東京での司法治安会議対抗アクションの報告がおこなわれました。
分科会は@貧困と雇用不安と社会的排除はたくさんだ!反G8東京行動A自由貿易が食糧危機を招くB非正規の仕事に正当な評価をC生活の営みを破壊する「軍事化」を許すのか?D私たちの税金が貧困をつくる−アジア・アフリカの債務問題E生命特許F対テロ治安弾圧と戦争協力体制を問うG公共サービスと労働運動の再生といった幅広いテーマーで構成団体のイニシアチブで行われ討論が組織されました。
また、北海道から 1万人集会への結集の呼び掛けがありました。
全体会のゲストでこの日来日した、スーザン・ジョージ(ATTAC フランス)が演壇にたつとおおきな拍手がおこりました。スーザンジョージは成田の入管で4時間にわたって足止めされました。スーザン・ジョージの発言の趣旨は以下のとおりです。
「G8は不当な存在である。G8はわずか世界の14%を代表するにすぎず 世界を支配するために選ばれたわけではない。かれらの決定は不当なものだ。30年前G8は南の貧しい諸国のイニシアチブ、抵抗をつぶすために生まれた。G8は世界の軍事支出の3・4、経済の2/3を占めている。G8の人たちは一度も予見することができないが統治できると考えている。気象変動、金融危機、食糧危機。わたしたちはこの人たちを信じてよいのか?1998年サミットでの最貧国の債務を無くすという約束を守っていない。2005年サミット アフリカに対する援助を増やすという約束も守っていない。私たちの目標は今度のサミットを最後のサミットにすることだ。G8はでていけ。」
「解決策は次のようなものだ。シアトルWTO反対運動以降各国で発展する社会運動は新しい民主主義的解決をめざしている。国際的な規模での民主主義が必要とされている。G8のリーダーたちを環境破壊の罪に問う。飢餓は食糧への投機が原因だ。国際課税による富の再配分。タックスヘイブンの禁止。それらは現実的な解決策である。誠実にまじめに考えているのは私たちだ。G8はそうではない。G8を笑い飛ばそう。G8の人たちは哀れな人たちであり無能力だ。わたしたちの強みは何か?数、理論、エネルギー、若い人たちの運動への参加。若い人たちが運動にもどってきている。WTO,IMF、世界銀行への抗議に成果。大学、メディア。さまざまな運動の連携。多様なグループが共通の目標で結集している。」
「今運動は絶対的に非暴力を貫くべきだ。マスコミは暴力の報道。大衆の離反。積み重なられた運動の利益を妨害するものだ。」
「日本にG8の墓を建てよう」と締めくくった。
集会はスーザンへの質疑応答ののち北海道での行動と 翌日のデモ参加のよびかけで閉会。 G8への抗議の確かなステップとなった。
2008年7月1日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局