有事法反対
 大阪弁護士会断固たる意思表示!



 6月5日、大阪弁護士会は有事法に反対するデモ行進を貫行した。かつて17年前、拘禁二法に反対するデモ行進以来の集団示威行進である。現国会に上程されている有事三法は正に「挑発戦争法」ともいうべき侵略法であり、その違憲性は余りにも明白であるにもかかわらず反対運動は今ひとつ精彩を欠いている中で、一単位弁護士会が一丸となった反対意思を明確にし、かつ、現実に街頭行動を貫行したという事実ははかりしれない大きな力を誇示したというべきである。
 弁護士会は任意団体ではなく、弁護士法で定められた強制加入団体であるが、大阪弁護士会は憲法に明白に違反する法律に反対する事は全員の当然の総意であるとして反対行動に立ち上がった。
 大阪の地でつちかわれてきた法曹界の民主的伝統はいささかもゆるぐことなく毅然たる意思を表明した。この衝激は断えることなく全国に及び、第二、第三の行動として広がり必ずや有事三法を廃案に追い込むであろう。現に小泉政権はのたうちまわっており、世界に誇るべき憲法を高く掲げ、有事法廃案、小泉政権打倒をかちとろうではありませんか。

2002年6月5日
弁護士 冠木克彦


      

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