[速報]改悪教育基本法の具体化を許さない5.27全国集会〈京都〉
全国から750名が結集し、新たな闘いを決意 |
750名の参加で埋まった会場
5月27日、京都市の「みやこめっせ」において、改悪教育基本法の具体化を許さない5.27全国集会が実行委員会の主催で行われた。600名収容の会場は参加者であふれ、主催者は750名の参加と発表した。集会には、大阪、京都を中心とした関西圏と、首都圏、四国、九州、中国、中部、東北など全国から結集していた。私たち署名事務局も大阪から参加した。教基法改悪阻止のために闘った全国連絡会の闘争を、改悪教基法の具体化と改憲阻止のためにどう引き継いでいくかが基本的テーマとなった。全国学力テストへの不参加を貫いた犬山市からの報告、君が代処分に対して闘う根津公子さんと河原井純子さんのアピール、教職員評価育成システムの違法性を問う裁判=大阪の新勤評反対訴訟の報告、「日の丸・君が代」不当処分撤回を被処分者の会の闘い、文部科学省の「教育改革」を先取りするという京都市の教育行政批判、朝鮮民族学校への不当弾圧の糾弾のアピール等々、教育反動の具体化と闘う教育現場からの報告が各地からなされた。
当日配布した署名事務局のビラ(pdf) |
全国連絡会の4人呼びかけ人は「教育基本法が改悪された今、私たちの目指すこと」をテーマに重要な訴えを行った。三宅晶子さんは、憲法を改悪させないため中高生への平和教育・政治教育の重要性を語り、戦争を阻止するための展望を切り開こうと訴えた。小森陽一さんは、9条を変えさせないために草の根運動を重要性を呼びかけた。高橋哲哉さんは、都合で欠席のため、集会への連帯のメッセージを寄せた。大内裕和さんは、新自由主義的な政策、格差拡大に反対する闘争と憲法改悪反対の闘争を結びつける必要性を強調した。安倍政権は、喜んで派兵に応じる若者、あるいは派兵に応じざるをえない若者を作り出そうとしている。私たちが闘争する場合特に留意しなければならないのは、分断攻撃との闘争である。男女の分断、正規雇用と非正規雇用の分断、市民運動と市民との分断等々。そして、ネットカフェ難民、ワーキングプアの若者たちに、彼らの悲惨な状況を生み出している物的な基盤そのもの、構造を何とかしなければならない事を明らかにし、私たちの運動が彼らの味方であると伝えられなければならないと語り、そこが憲法改悪阻止、戦争国家化阻止を勝ち取れるかどうかのポイントだと訴えた。
集会では繰り返し、根津さんと河原井さんの処分をさせない闘いの必要が訴えられ、都教委への抗議と処分撤回要求などできることは何でもしようと呼びかけられた。とりわけ停職6カ月の根津さんは、来年の卒業式の君が代不起立で懲戒解雇の危険性が迫っており、絶対に許してはならないと呼びかけられた。
集会後のデモ
集会後は700名を越える参加者で河原町通りをデモした。「競争を教育に押しつけるな」「愛国心教育反対」「子どもの心を支配するな」などのスローガンを叫びながらデモ行進した。伊吹文科相の事務所にさしかかると、「伊吹は教育を語る資格はない」「倫理を語る資格はない」などと激しいシュプレヒコールを挙げた。
伊吹文科相の事務所が入っているビル(奥)に向かって抗議するデモ隊 |
最後は、今日を出発点にさらなる闘いを構築しようというアピールで終了した。
2007年5月27日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
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