堺市議会に「慰安婦」問題意見書採択を求める請願署名運動スタート
全国から、請願署名にご協力ください。
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9月23日、大阪堺市のサンスクエア堺において、請願署名スタート集会が行われ、署名運動が始まりました。すでに決議が採択された宝塚市議会、東京・清瀬市議会に続き、政令都市である堺市でも、日本軍「慰安婦」問題に誠実な対応を取り被害者の尊厳回復に務めるよう日本政府に要求する決議を採択するよう呼びかけるものです。この署名は、居住地や年齢を問わずどなたでもしていただけます。署名の第一次集約は11月10日です。是非ご協力ください。
署名用紙はダウンロードして頂き、ご返送ください。また、署名事務局までご連絡頂ければ、郵送いたします。
2008年9月24日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
請願署名ダウンロード(pdf)
呼びかけダウンロード(pdf)
請 願 書
日本軍「慰安婦」問題について、堺市議会が日本政府の誠実な対応を求める意見書を提出するよう請願します。
日本軍「慰安婦」問題が、1990年に日本の国会で取り上げられてからすでに18年が過ぎましたが、問題は未だに解決をみていません。
2007年7月30日アメリカ下院での議決を始めとして、11月8日オランダ下院、11月28日カナダ下院、12月13日EU議会などの議会においては日本政府の公式承認と謝罪、補償責任、歴史教育などを求める決議が採択されました。
さらに2008年6月の国連人権理事会では、各国が日本軍「慰安婦」問題に対して日本政府に前向きな対応をとるようにとの勧告を含む審査結果の文書が採択されました。
このように今、事態を憂慮した国際社会からは、日本政府に対して日本軍「慰安婦」問題を誠実にすみやかに解決するようにと積極的な働きかけが強まっています。
しかし、これら国際社会からの動きに対する、政府を始めとした国内の対応は必ずしも十分とは言えません。国内では、中学校の社会科教科書から日本軍「慰安婦」を消し去り、この問題を人々の関心から遠ざけようとする動きは放置されたままです。
そのため、各国議会決議・国連人権機関とも、これまでの日本政府の対応は不十分と批判しています。
このような折、去る6月、堺市に於いては党派を超えた市議会議員12名の方と、韓国の被害者キル・ウオノグさん(80歳)、イ・ヨンスさん(80歳)お二人との面談が実現できたことは歓迎されることです。
また、来年秋、開催予定の「日本女性会議2009さかい」を前に、市民からの日本軍「慰安婦」問題に対しての請願を誠実に受け入れて頂くことは、日本軍「慰安婦」問題の解決をはじめ、女性をめぐる諸問題の解決に大きく寄与するものと確信します。
よって日本政府(立法府)においては
1・1993年の河野洋平官房長官談話と矛盾した対応をとらないこと
2・すべての真相究明をおこなうこと
3・すべての被害者への公式謝罪と補償をおこなうこと
4・学校教育で史実を教えること
などすべての被害者への尊厳回復のために努力し、誠実な対応をしていただくよう求めます。
以上のことを、日本政府に対して実現されるよう要請して下さい。
署名集約:日本軍「慰安婦」問題の解決を求める請願署名実行委員会
連絡先 〒590−0809 大阪府堺市堺区旭ケ丘北町二丁2番16号 山野善子方
電話:080−6123−1250 e-mail:woodgate1313@yahoo.co.jp
「日本軍『慰安婦』問題に対して、日本政府の誠実な対応を求める意見書決議提出を
堺市議会に求める請願署名運動」へのご参加の呼びかけ
金学順(キム・ハクスン)さんが、「日本軍『慰安婦』にされた」と名のり出てから17年になります。
以後、アジア各国やオランダの女性たちが勇気を出してつぎつぎと名のりでて、やっとその全貌が見えてきました。国連人権委員会での事実糾明と日本政府への勧告はじめ、日本政府に対し「慰安婦」問題の解決を求める様々な活動が国内外で行なわれて来ました。しかし、日本政府は、国際世論に一切耳を傾けようとせず、教科書の記述も削除するという態度をとり続けています。
昨年、アメリカ下院はじめオランダ、カナダ、欧州連合(EU)などの議会が、日本政府に対して「日本軍が女性を強制的に性奴隷にしたことを「正式に認め」「謝罪する」よう求める決議を採択しました。
また今年に入ってからは、フィリピン、イギリス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド等で決議採択の運動が続けられています。
国内では、今年3月 宝塚市議会で「日本軍『慰安婦』問題の真相究明を行い、被害者の尊厳回復に努め誠実な対応を求める」意見書が採択されました。続いて、清瀬市議会(東京)での採択が実現し、全国各地でも請願活動の取り組みが活発になってきています。
この堺市においても、5月には、フィリピンの被害者ロラの苦しみをつづったミュージカル「ロラマシン物語」を約1500人の市民が鑑賞し、この問題に真摯に向き合う機会を得ました。また、6月には2ヶ所で行われた「ハルモニのお話しを聴くつどい」に合計約500人の市民が参加、被害者の証言に耳を傾けました。
17年間訴え続けて高齢者になられた被害者がおひとり、おひとり亡くなられてゆく現実を目の当たりにし、被害者が一人でも多く生きておられる間に解決を!と願わずにはいられません。
私たちの住む堺市は、国際平和と人権条例を制定し、世界に向けて国際平和都市宣言をしている政令都市です。名実ともに平和と人権の街を築くために、多くの市民のみなさまの知恵と力を合わせた粘り強い取り組みが必要です。正義の実現を希求する世界の人々とともに「日本軍『慰安婦』問題にたいして、日本政府の誠実な対応を求める意見書決議」を堺市議会に求める請願署名運動を行ないたいと思います。
ぜひ、この運動に賛同していただきたく呼びかけます。
2008年9月6日
日本軍『慰安婦』問題の解決を求める請願署名実行委員会・準備会
【呼びかけ人】
足立こずえ(日本基督教団鳳教会牧師)/有馬 理恵(俳優座・「ロラマシン物語」出演)/小林 邦子(弁護士)/小牧 薫(大阪歴史教育者協議会委員長)/田中 泰雄(弁護士)/長谷川俊夫(天理教教会長)/村田 浩治(弁護士)/
山田 I子(大阪YWCA会員)
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