3/19−20 世界の反戦運動、
イラク開戦2周年で大衆行動を提起


(1) イラク開戦から2周年にあたる3月19、20日、世界の反戦運動はイラク戦争に反対し、米の軍事占領を直ちに終結させるための国際行動日として大衆行動を準備している。
 米国では、ANSWER連合、United For Peace & Justice(UFPJ)などが3月19日の全国行進を呼びかけ、ワシントンDC、サンフランシスコ、ロサンジェルスはじめ、全米各地でデモを準備している。WEBサイト上には全米各地の行動予定のリストが掲載されている。これを見ると、全米至る所で反戦デモが予定されていることがわかる。
 ANSWERはまた、この日の行動に向けて青年、学生の行動”Students & Youth Week of Resistance March 14-18 ”を呼びかけ、学内デモやフォーラム、ウォークアウトなど様々な行動を準備している。
※ANSWER「3月19・20国際行動デー 国際反戦運動の統一を築き上げよう」2004年12月3日(金)(後に翻訳資料を掲載)http://answer.pephost.org/site/News2?abbr=ANS_&page=NewsArticle&id=5655
※ANSWERは今年2月の「ブッシュの一般教書に対するA.N.S.W.E.R.の見解」でも3.19/20を呼びかけている(寺尾光身さんの訳)
http://www.freeml.com/message/chance-forum@freeml.com/0020616
http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-February/000398.html
※全米、全世界の行動予定リストは下記に掲載。
ANSWER Event List :http://answer.pephost.org/site/PageServer?pagename=ANS_March19_actions
United For Peace Calendar:http://meetup.radicaldesigns.org/calendar_display.php?caltype=32
※ ANSWERのポスターダウンロードページ:http://answer.pephost.org/site/PageServer?pagename=ANS_resources


(2) 英国の大規模な反戦行動を組織してきた「ストップ戦争連合」も、ロンドンのハイドパークでの全国デモに全英からの動員を準備している。「軍隊撤退デモ(Bring the Troops Home Demonstration )」。イラクからの英軍撤退を明確に要求する全国デモである。
※「ストップ戦争連合」の呼びかけステッカー
(表)http://www.stopwar.org.uk/new/images/19mar05leaf.pdf
(裏:呼びかけ文)http://www.stopwar.org.uk/documents/flyer_back.pdf



(3) 日本でも、「ワールド・ピース・ナウ」(WORLD PEACE NOW)が「終わらせようイラク占領 撤退させよう自衛隊」をスローガンに「LIVE in PEACE」という名の集会と反戦パレードを準備している。
※「ワールド・ピース・ナウ」のよびかけ http://give-peace-a-chance.jp/118/050319.html


(4) 私たちは、イラクの人々ともに、自衛隊を含むすべての外国軍の撤退を要求する請願署名をはじめ、自衛隊撤退と米のイラク占領反対の取り組みを行ってきた。イラク開戦2周年のこの日、全国各地で、国際的なイラク反戦運動に連帯する行動に参加しよう。米英軍と自衛隊のイラクからの撤退を勝ち取ろう。

 大阪でも3月19日、大阪平和人権センター主催で下記の集会・デモが提起されている。大阪を拠点にする私たちは、この集会・デモに積極的に参加する予定である。一人でも多くの皆さんが参加されるよう呼び掛ける。そして、今年こそイラクの米占領支配に終止符を打とう。

<<大阪の行動予定>>
「世界同時行動−−イラク占領支配反対!自衛隊の即時撤退を求める3.19大阪集会」
2005年3月19日(土)午後2時〜
扇町公園
主催:大阪平和人権センター
集会、デモ デモコース−−中之島コース、中崎町コース

2005年3月4日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局



<<翻訳資料>>
ANSWER呼びかけ文 3月19・20国際行動デー 2004年12月3日(金)
国際反戦運動の統一を築き上げよう
−−3月19・20日の支援・支持を−−
(原文:http://answer.pephost.org/site/News2?abbr=ANS_&page=NewsArticle&id=5655

米A.N.S.W.E.R.連合は10月初め、3月19〜20日の国際大衆行動デーへの動員の呼びかけを発した。これはイラク人民に対するブッシュの犯罪的攻撃の2周年である。 100,000人を越えるイラク人が死んだ。しかし、イラクの人々による占領に対する抵抗は、ハイテク兵器による大虐殺の手段に訴えても抑えることができなかった。米兵は征服のための戦争で死に、障害を負わされている。これらの点では、イラクは、米国の対ベトナム戦争に匹敵する。米国政府はイラク、パレスチナ、ハイチでの殺戮に何十億ドルを費やすと同時に、米国内の社会的プログラムと労働者の社会保障を破壊している。

ワシントンDC、サンフランシスコ、ロサンジェルス、そして国中の、および世界中の他の都市の中で、反戦行動が、3月19〜/20日に行われるだろう。

「衝撃と畏怖」侵攻作戦1周年の、2004年3月20日、A.N.S.W.E.R.連合と、3月20日全国連合に参加する他の諸団体は、“今すぐ軍隊を連れ戻せ、イラク、パレスチナ、ハイチ、あらゆるところで占領を終了を終わらせよ”のスローガンの下に統一戦線構築を促進した。 デモンストレーションは、さらに、戦争および市民の権利と自由の阻止にではなく、職業、教育、保健医療にお金を、の要求を強調した。いわゆる幅広い支持を構築するためにパレスチナの人々の正当な闘争に反戦運動は背を向けるべきだという意見に反駁して、ニューヨークで100,000を越える人々が行進した。実際、アラブ系アメリカ人、イスラム教徒、ハイチ人その他の目標とされたコミュニティーの3月20日の大きな動員数は、デモンストレーションが世界中の人民の正義のための運動の幅広い多国籍かつ多民族の現実を反映するのを支援した。真の統一戦線組織は米反戦運動の重要な前進だった。

アラブ系アメリカ人とイスラム教のコミュニティーを排除するのではなく、反戦運動がその連帯を深めることは肝要なことだ。新しいグローバルな運動が、その十分な可能性を実現しようとするならば、狂信的愛国主義(ショービニズム)と人種的偏見のあらゆる痕跡と闘うことは本質的に重要である。ブッシュと極右は、皆の権利を目標とするとき、分裂と征服の戦術を用いている。反戦運動は、人々がすべての民族、すべてのコミュニティーの統一と連帯を構築することができることを実践で証明することによって、ブッシュと右翼の戦術を打破ることができる。

今度のデモンストレーションは特に重大な時に行われる。ファルージャの人々に加えられた非人道的犯罪は、犯罪企業全体を象徴するものになった。1つの都市とその住民を「民主主義」の名のもとに破壊することは、ブッシュとウォール街の実際の計画をかろうじて覆い隠している。

ブッシュ政権が中東の地政学的地図を描き直すことを試みるのと同時に、対応し並行して、米国内でアラブ系アメリカ人コミュニティーおよびイスラム教のコミュニティーを目標とする政策が急速に押し付けられている。この政策の結果は実際に警報を発している。例えばコロンビア大学からバークレー大学にいたるまでのパレスチナ人教授たち、サンフランシスコ州立大学からデューク大学にいたる学生グループ、ニューヨークからカリフォルニア、イリノイからテキサスにいたるまでの人道主義者およびコミュニティー組織は、系統的に最も悪意に満ちたやり方で、なだれのように様々な手段で目標とされている。

明らかにブッシュ政権は、その同盟諸国とイデオロギー的なネオコンの土台に助けられて、愛国者法のようなものを用いて反対者を沈黙させて、イスラエルの政策の批判を有罪にし(議会決議3077の場合のように)、アラブ系アメリカ人とイスラム教徒を完全に社会から疎外することを試みている。

憎悪の言葉は、ダニエル・パイプスからマイケル・サヴェッジおよびラッシュ・リンボーにいたる憎悪屋たちが、罰を受けることもなく公然と人種的偏見と偏狭で、あらゆる種類のメディアの発信元を満たすほどに、常態化している。この多面的な攻撃にもかかわらず、国内での市民的自由の防衛と、パレスチナ、ハイチからイラクを越えて拡大する植民地主義的占領と征服への反対との間の、反戦運動内にこれほどまでに作り上げられた明確な連携は、しっかり保持されているだけでなく、拡大し強くなってもいる。

私たちはすべての反戦および人権組織に、行動とグローバルな連帯のこの重要な日に、共に参加されるよう訴える。