4月26日
日弁連主催の共謀罪反対集会に500人
教育基本法改悪反対で院内集会
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■ 日弁連主催の共謀罪反対集会に500人
与党の突然の「共謀罪」審議再開、28日採決という審議も何もない強引極まりないやり方に怒りの声が高まる中、4月26日に日弁連の主催で「共謀罪に反対する大集会」が日本弁護士会館に500人以上の市民や弁護士、国会議員の参加で開かれた。
日弁連で共謀罪の問題に取り組んできた海渡雄一弁護士は、@共謀罪は「国連越境組織犯罪」を口実に持ち出されたが、その範囲をはるかに越える。A何の実行行為がなくても犯罪になるのは現行の刑法体系を根本的に破壊する。Bこんな法律を通せば監視社会になる、と共謀罪を厳しく批判した。さらに与党が提出した「修正案」は何ら法適用の制限せず全く評価できない、法案を許してはならないと訴え、28日採決に反対し、もし採決されても参院で徹底的に審議し引き延ばすことで成立を阻止しようと呼びかけた。
集会には民主党の菅直人、平岡秀夫、社民党の福島瑞穂、保坂展人、共産党の人比聡平氏ら8人の国会議員が参加した。彼らのほとんどは法務委員会を中心に共謀罪の審議再開に反対し抵抗をしてきた議員たちで、自民、公明が一方的に「共謀罪」の審議再開を強行したことに口々に怒りを表明し、まともな審議どころか形式的な審議さえなしで28日にも数の力で可決させようとしていることを批判した。菅議員はまるでジョージ・オーエルの「1984」のようだと管理社会化を批判した。法務委員会理事の平岡議員は民主党は小沢党首の下で全員野球で頑張っている、共謀罪にも「修正案」をぶつけ、徹底審議を要求することで与党案を葬り去りたいと発言した。社民党からも野党の国対で反対で一致することが決まった、内心の自由を踏みにじり、目配せだけで犯罪になるような法律は絶対採決させないと決意を表明した。
集会にはグリンピースジャパン、アムネスティインターナショナル、映画監督、指揮者などさまざまな方面から代表が参加しアピールを行った。指揮者の外山雄三氏は、私の世代では戦前に治安維持法の下でスパイ罪とか密告を経験してきた。今からでも遅くない、私も皆さんも多くの人に危険を知らせて法律成立に反対しようと訴えた。グリンピースジャパンの星川淳氏は、私たちのような運動は共謀罪ができればできなくなる、天下の悪法だと批判し、アムネスティインターナショナルの寺中誠氏はわれわれの活動は世界の多くの国で「犯罪行為」とされ、私たちこそ「越境犯罪組織」そのものでやられてしまう、絶対作らせてはならないと述べた。映画監督の森達也氏は、映画監督やライターは、思ったり口に出したりするだけで犯罪になるなら半分は捕まってしまう、こんな集会だってやることそのものが共謀罪になる、絶対阻止しようと訴えた。
与党の全く強引なやり口で28日にも衆院通過がたくらまれる危機的な状況ではあるが、徹底した抵抗と批判を行い、さらにもし衆院を通されても、参院法務委員会で出入国管理法や代用監獄法でも徹底審議で時間を取り、批判と引き延ばしで廃案に追い込もうという意欲が前に出た、こんなとんでもない法律は絶対に許してはならないという気迫が感じられる集会であった。
2006年4月27日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
■ 教育基本法改悪反対で院内集会
4月26日、「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」は、28日にも教基法改悪案を政府が閣議決定を目論む元で、それに反対する記者会見と院内集会を開いた。集会には延べで180人というかつてない人数が集まり、それぞれの教職員、保護者、市民などが、口々に与党の教基法改悪案に対する憤りを表明した。全国連絡会は「教育基本法の基本理念を否定する教育基本法「改正」に反対する」というアピールを発表し、与党の改悪案がいかにひどいものかを徹底的に批判し、改悪を阻止しようと訴えた。集会には社民4人、民主2人、共産2人の国会議員が参加し、全国連絡会の運動と連帯して国会の中で頑張る決意を述べた。
2006年4月27日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局
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