反戦を訴えた女子学生が退学
人種差別と結びついた「反戦」差別

2001/11/28



 米ウェストバージニア州で「戦争反対」を訴えるTシャツを着て登校、反戦クラブの設立を呼び掛けて先月中旬に3日間の停学処分を受けた郡立高校2年ケイティ・シエラさん(15)が27日までに、同校を退学した。
 アフガニスタンへの米軍の攻撃に反対する行動に対し脅しや中傷、嫌がらせを受け、娘の身を案じた母親のエイミーさんが退学を決めたという。
 何人かの生徒がエイミーさんの車につばを吐きかけたほか、ケイティさんの友人の両親は学校帰りにケイティさんを車に乗せることを拒否。パナマ生まれのケイティさんに向かって「出身地へ帰れ」と書いたTシャツを着て嫌がらせをする生徒まで現れ、このTシャツには多くの生徒が署名したという。
 ケイティさんは「国難の時期に非常識な行動」と停学処分を受けた後、州地方裁判所に「憲法に保障する表現の自由を侵害された」と不服を申し立てたが、今月1日に却下された。その後、上訴したものの州最高裁は27日に訴えを退けた。
(ワシントン共同)(毎日新聞)

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