シリーズ<マスコミが伝えないイラク戦争・占領の現実>その15
9.24国際統一反戦行動[速報] |
首都ワシントンに30万人が結集。イラク戦争開戦以来最大規模の大行動 |
9月24日アメリカの首都ワシントンで行われた反戦行動には、主催者の予想を遙かに上回る30万人を越える人々が参加した。首都ワシントンで行われた行動として、2003年3月のイラク戦争開戦以降最大規模である。ANSWER連合(Act
Now to Stop War and End Racism戦争を止め、人種差別を終らせるために今行動を)とUFPJ(United
for Peace and Justice、平和と正義のための統一)が5月から準備し、「米軍を今すぐ帰還させよ」を中心スローガンに全米から反戦の声を集結させた。30万人の人々はホワイトハウスを文字通り包囲した。広場には白い十字架や犠牲になった米兵の写真などが並べられ、不当な戦争で犠牲を生み出し続けるブッシュ政権に抗議した。
※'End This War': Hundreds of Thousands
Protest
Iraq War
http://www.commondreams.org/headlines05/0924-06.htm
警察発表10万人、ワシントンポスト15万人、主催者発表で30万人。
※「兵士帰せ」と大合唱 米首都で15万人デモ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050925-00000055-kyodo-int
※写真のスライドショー
http://news.yahoo.com/photos/ss/events/wl/102602iraqprotests
反戦大行動には、ウィスコンシン、ニューメキシコ、イリノイ、アイオワ、ジョージア、オハイオやその他の地方都市からもバスがチャーターされ、次々とワシントンに到着し、この行動に合流した。
※Thousands protest Iraq war, globalization
http://www.commondreams.org/headlines05/0924-06.htm
※Crowds Opposed to Iraq War March
on D.C.
http://news.yahoo.com/s/ap/20050924/ap_on_re_us/war_protest_22
※Two years on, protesters back on
the streets
of the capital
http://news.independent.co.uk/uk/this_britain/article314783.ece
この行動にはすべての主要な反戦団体はもちろん、反グローバリズム運動を闘うグループや、帰還兵・米兵家族の団体、ハリケーンで浮き彫りになった人種差別に反対するグループなどがこぞって参加し、ブッシュの戦争優先・弱者切り捨て政策に抗議した。「イラクからニューオーリンズヘ!戦争マシンではなく人々の必要に資金を回せ!」が重要なスローガンの一つとなった。
また、今回の行動には、開催中の世界銀行・国際通貨基金(IMF)年次総会に反対するデモ隊が、グローバリゼーションと世界の貧困化反対の要求を掲げ、合流した。
※Anti-war campaigners draw strength
from
Katrina
http://news.ft.com/cms/s/3c961a5c-2c68-11da-89bf-00000e2511c8.html
※Thousands in Wash protest war, econ
globalization
http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/N24309340.htm
イラクからニューオーリンズヘ
戦争マシンではなく人々の必要に資金を回せ |
サンフランシスコでは、15000人がデモを行った。ロサンゼルスでも数千人が、米国旗につつまれた60の棺を担いでデモを行った。
ロンドンでは、1万人の市民(警察発表)が市中心部に結集し、「ブレアはうそつき」「戦争反対、核反対」などと書かれたプラカードを手にし、英国会議事堂から首相官邸前経由でハイドパークに向かった。バスラでの英軍による警察署襲撃事件をきっかけにイギリスでは反戦機運が急速に高まっている。
※Thousands March Through London in
Iraq
War Protest
http://www.commondreams.org/headlines05/0924-02.htm
この集会に全米の関心を引きつけ参加者を拡大したのは、シンディ・シーハンさんの闘いである。彼女は8月6日からブッシュ大統領との面会を求めて座り込みを始め、8月31日からは、アメリカの北部、中央部、南部の3コースを回るバスツアー「米軍の即時帰還を求めるツアー」を開始した。このツアーは、全米28州、51都市で、200を越えるイベントを企画し、戦死者家族や米兵家族、帰還兵などの声を集めてきた。そして9月21日には、ホワイトハウスを訪れ、ブッシュ大統領への書簡を手渡した。ホワイトハウス前のコンスティテューション・ガーデンズにはミニ・キャンプ・ケーシーがつくられ、24日に向けた闘いの準備の拠点になった。
シーハンさんは、24日の演説では、「ブッシュ政権は制御を失っている」と批判し、「あと何人の子どもを犠牲にしたいのか」と訴えると、大衆は「一人も出すな」と呼応した。彼女は、「戦争を終わらせるためには、人々の運動が必要だ」と語った。集会には息子を亡くした多数の母親たちが参加した。
※Moms of Dead Troops to Gather for
Protest
http://news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20050923/ap_on_re_us/war_protest
※Civil Resistance at White House Sept.
26,
2005
http://www.afterdowningstreet.org/images/whitehouse/index.htm
※マザージョーンズ・サイトのスライドショー
Washington DC, September 24, 2005 By
Lionel
Delevingne
News: Images from a Day of Dissent
September
26, 2005
http://www.motherjones.org/news/update/2005/09/rally.html
※シンディ・シーハンさんが9月26日、ワシントンでの反戦行動で一時逮捕された。同日夜には罰金を支払い釈放。
yahooのスライドショー
http://news.search.yahoo.com/news/search?p=sheehan+arrested&ei=UTF-8&c=news_photos
2005年9月21日、シーハンさんがホワイトハウスに届けた手紙
Letter Delivered to the White House
on September
21st, 2005
http://bringthemhomenowtour.org/article.php?id=222
拝啓、ブッシュ殿
私たちは、退役軍人、現役の兵士の家族、そしてイラクで戦争で亡くなった兵士たちの親です。私たちは、嘘に基づいたあなたの戦争が引き起こした真の犠牲に関して、アメリカ人と話をしながら、テキサス州のクロフォードのあなたの保養地から国中を旅してきました。私たちはこの国家に真実という貴重な贈り物を持って来たのです。それは、米国旗で覆われたいくつもの棺がドーバー空軍基地の中へ入るや、あなたがそれを撮影するのをメディアに禁止させ、懸命に隠そうとした真実です。私たちは、愛する人たちが、正当な理由もなく犠牲になり、あるいは将来犠牲になる軍人の家族の苦悩を運んできました。私たちはイラク帰還兵たちの決意と痛みを運んできました。彼らは皆、この国の体制を守ることを誓約した人たちですが、不条理な戦争に送られることにより裏切られました。また、私たちは、ベトナム戦争の退役軍人の声を運んできました。彼らは、決して起こるべきでなかった戦争によって受ける肉体的・精神的ダメージのことを非常によく知っています。
51都市、28州そして200以上の場所で、私たちは以下のメッセージを伝えました。私たちの軍隊を今すぐ帰還させてください、彼らが帰還したとき援助をしてください。嘘に基づいた戦争に二度と.送り込まないでください。
ブッシュ大統領。私たちは、あなたが見せた傲慢さに怒りを募らせています。2003年5月1日、あなたは、殺戮が続き人々が死んでいっているにも関わらず、「任務は遂行された」と宣言しました。2003年7月2日、武装したイラクの抵抗闘争についての質問に対してあなたは、「かかってこい」といいました。また、今年の8月、テキサス州のクローフォードで、戦死者たちの家族および兵士の家族と面会することを拒否しました。私たちはこの国を横断し、私たちに会ってくれるようもう一度あなたに依頼するために首都ワシントンに来たのです。
私たちは、まだあなたに質問があります:
あなたが私たちの国を戦争へと追いやった「崇高な大義」とは何ですか。
あとどれだけ多くの命を犠牲にするつもりなのですか。
この戦争を終結させるために何を行うつもりですか。
あなたが大統領として、この戦争の本当の犠牲を知っている人々の声を聞くことを私たちは望みます。あなたが、本当に兵士を支援している人々の声を聞くことを私たちは望みます。あなたが、この戦争についての私たちの質問に答えることを私たちは望みます。今すぐ彼らを家に帰してほしいという私たちの声があなたに聞こえることを私たちは望みます。
私たちは決してやめるつもりはありません。私たちの愛する人たちが、戦闘に送り込まれるべきでなかった戦争から、家に帰ってくるまで。彼らが必要とする援助を得られるまで。そして嘘に基づいた戦争に彼らが再び送られないと私たちが確信するまで。
敬具
平和のための戦死者家族の会
戦争に反対するイラク帰還兵の会
発言する兵士家族の会
平和のための退役軍人会
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