「私の死を望んだ」と西側情報機関を告発 潜入取材中にタリバン拘束/英記者が新著で (東奥日報2001.12.11) |
【ロンドン9日共同】アフガニスタンに潜入取材中にタリバン政権に逮捕された英国のイボンヌ・リドリー記者は、十日に緊急出版する著書で「西側情報機関は、アフガン空爆支持の世論を大きくするため、私がタリバンに殺されることを望んだ」と米中央情報局(CIA)か、英情報機関による陰謀の可能性を告発した。
9日付の薬日曜紙インディペンデント・オン・サンデーが伝えた。
同紙によると、9月28日から10月8日まで拘束されたリドリー記者は、新著「タリバンの手の中で」で、西側情報機関がリドリー記者のロンドンの自宅などをひそかに捜索、リドリー記者はスパイではないかとタリバンが疑いを深めるような資料や写真を入手し、コピーをタリバンに渡していた可能性があると指摘した。
釈放後@パキスタンのホテルの部屋に戻ると捜索された跡があったAロンドンの自宅やドアのかぎに何者かが手を入れたらしい跡があったBテロ組織アルカイダを情報源に持つカタールの衛星テレビ局アルジャジーラの記者から資料一式を見せられ、それらがタリバンの手に渡っていると言われた−などが根拠。
資料は、リドリー記者の以前の夫が持っていたイスラエル旅券のコピーや、イランに不法入国したときに撮影した写真などが含まれていたという。
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